【④托鉢系修道女たちの帰院 Il ritorno dalla cerca 1/2】 | OPERA NOVELLA ~夢の舞台への軌跡~

OPERA NOVELLA ~夢の舞台への軌跡~

歌劇「ドン・パスクワーレ」
2024年7月21日(日)
ハーモニーホール座間・小ホールにて開催予定。こちらのブログ、Twitter、そしてfacebookページにてお知らせして参ります。どうぞご覧ください。

〜修道女アンジェリカここまでのあらすじ〜
第1景「お祈り」
夕方のお祈りの場面。ドラマの伏線「聖母マリア様、お祈りください。〈私達の死の時にも〉」…ということは誰かが死ぬドラマ?😱

第2景「懲罰」
修道院はルールを破った人に罰を与える。遅刻など悪いことをした修道女達に先生が罰を与える🙆🏻‍♀️🙅🏻‍♀️

第3景「休み時間」
黄金に輝く水を亡くなった修道女の墓にお供えをしようとすると、アンジェリカは「死んだ人にしても意味がない。それに修道女は願望を持っていけない」と言う。しかし、本当はアンジェリカは家族の知らせを待っている。スズメバチに刺された修道女にアンジェリカが薬草を渡す☘️薬草=毒に詳しい

♪♪♪
第4景は「托鉢系修道女の帰院」がテーマです。長くなるので、2回に分けてお届けします✨どうぞ肩の力を抜いてご覧ください😌

スズメバチに刺された仲間の為に看護系修道女(Infermiera)がアンジェリカが煎じた薬を受け取った後、托鉢系修道女(Cercatrici)が帰ってきたことで緊張していた空気が一気に緩みます😊

食材を沢山ご寄付をいただいたとご満悦な托鉢系修道女達。食欲が我慢できないドルチーナを茶化しながら、今日の成果を発表します👍



※写真1 修道院の美味しいドルチェ😋

オリーブオイル🫙果物🍇ナッツ系🥜小麦粉、チーズ🧀レンズ豆、卵🥚、バター🧈と、沢山寄付を集めてきました😋

少し脱線します🙇🏻‍♂️このシーンで出てくるCaciottellaというチーズなのですが、皆さんはローマ料理のカーチョ・エ・ペーぺをご存知ですか?😏🧀

※写真2 Pasta cacio e pepe(wikipediaより引用)

新鮮な羊のチーズと黒胡椒だけのシンプルな太麺パスタ料理なのですが、素材の味がしっかりしていてとっても美味しいのです🤤是非イタリアに行かれましたら、召し上がってくださいね😉

話を戻して😙
晩餐に向け、みんなで盛り上がっていると…

托鉢系修道女の一人が
「そういえば玄関先に豪華な馬車が停まっていましたが、誰か面会にいらしたの?🤔」

前にも書きましたが、修道院は出入り厳禁⛔️つまり俗世間に寄付を集めに行く托鉢系修道女だけが、外の様子を知ることができます🔁

その話を聞いたアンジェリカは、血相を変えて「どんな馬車でした⁉️紋章はなかったですか⁉️内装は豪華なトルコ仕立てじゃ…」と身に覚えがあるのか、異常なまでの質問攻めをします…😵

そんな顔面蒼白なアンジェリカをみんなが心配そうに見ていると…

そこに…

🛎🛎🛎🛎🛎
突然、面会室のベルがなります‼️

するとみんな、アンジェリカのことなんかすっかり忘れて、「来客者が私の家族だったらお土産を持ってきてくれる💖」と私利私欲に走ります😑※修道女は願望を持ってはいけないはずでは😤🤣

そんな中、気が気でないアンジェリカは心の中で、聖母マリア様にお祈りを始めます😢

唯一、その気配を感じ取ったジェノヴィエッファは欲に目が眩んだみんなをまとめ、「この訪問客がアンジェリカさんのご家族であることを、私達は祈っております🥺✝️」と言います🥲

ジェノヴィエッファ…
なんて良い子なんだ〜🥹

すると修道院の最高責任者である"修道女長(La Badessa※名前の意味"神")が登場し、用事がある修道女の名前を読み上げます。

「修道女アンジェリカ」

他の修道女達はがっかりして、一年前に亡くなったビアンカ・ローザのお墓参りへと向かいます。



※cimiteroお墓(場所は分からず)無料画像サイトから転載

舞台上に残るはアンジェリカと修道院長の二人だけ。

前のシーンで噂話があった様に、修道院長はアンジェリカが修道院に入った経緯全てを知っています。

アンジェリカは動揺を隠せずに告白します。「私は7年間も待っていたのです…。一体私はどうすれば…」と混乱していると、「全て聖母マリア様に捧げなさい。貴女のその苦悩も」と修道院長が彼女の不安を淡々と受け止めます。

そんな中、墓地から修道女達のレクイエム(鎮魂歌)が聞こえてきます。

心が落ち着いたアンジェリカ。それを見て、修道院長が新たなキーパーソンの名前を告げます。

「貴女を探しに来たのです。叔母の"公爵夫人"が」

☆新情報☆
・アンジェリカは公爵家の生まれだった。一国のお姫様。
・彼女の叔母、公爵夫人(Zia principessa)の存在

予感が当たったアンジェリカはため息をつきます。

すると修道院長は「全てを話しなさい。聖母マリア様は全てを聞き、見守ってくださるのだから。」

第2景「懲罰」の時に、Zelatrice(校長先生)もオズミーナに対して言っていましたね。「マリア様は全てを見ているわよ😤」、この時、私は"信仰の為には恐怖が必要"と言っていました。ですが逆から見れば、その恐怖は安心になるのですね😲

さて、次回はいよいよ公爵夫人とアンジェリカ、二人だけのシーンです⚔ここで全ての謎が解き明かされ、ようやく積み木の全パーツが揃います👍

乞うご期待ください‼️

♪♪♪
歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」「修道女アンジェリカ」
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