後輩に注意出来ない人が多い気がします。
「自分も出来てないので注意出来ません。」
「性格的に苦手なんです。」
なるほど。
それは確かに一理ある。
ん? ちょっと待てよ。
よ~く考えて見たらその問題の中に叱ってあげなければいけない子が
入ってなんじゃないの?
「自分も出来てないので注意出来ません。」
→注意したら「お前だってできてないじゃん」って突っ込まれたくないです。
→注意したら「今後自分もそれをしなきゃいけないじゃないですか」
「性格的に苦手なんです。」
→だから、それは他の人にやってもらって下さい。
→「うるさい奴」って思われたくないですし。
また極論ぶちまけてます。
ただ、こういう発言をされる方に共通して感じるのは、
「注意すると、今後自分も気を付けなきゃいけなくなるし、後輩から
『細かくてうるさい先輩』って思われるのも嫌。
だったら適当にその場を楽しく過ごして『あの先輩はやさしくて好き!』
の方がいいよね。」みたいな本音が見え隠れします。
なぜならそういう方にとって
「自分が他人から『いい人』に見てもらうこと」が大切であり、
「出来てない子を叱咤激励して、成長してもらう」
ことが本来の目的ではないと感じるからです。
このような人達の集団を
「冷めた仲良しグループ」
と呼ぶそうです。
人を叱るのが好きな人なんていませんよ。
叱った後はどんなに神経が太くたってブルーになります。
ましてや社長自ら注意した時なんて、
「まさか、嫌になって辞めるって言わないよな~」って不安になったりします。
これはムカついて腹いせに『怒っている』訳ではなく、それどころか
『君の力はそんなもんじゃないだろう。 手を抜くなよ。』
と、期待を込めて『叱っている』からに他なりません。
「怒る」→自分の感情のままに状況をふまえない。自分の気持ちが大事
「叱る」→相手の成長のため。状況をふまえて。相手の将来が大事。
分かってる人には当たりまえすぎる内容です。
当然「怒る」人ではなく「叱れる」人が上に立てる人でしょう。
私事ですが、過去を振り返ってふと思い出す上司は
その当時は
「こいつうるせ~な~」
「頼むから係わらないでくれ」
と、どちらかと言えば嫌っていた方ですね。
逆にあまり注意された記憶も無く楽しく一緒に遊んだりしていた上司のことは
「そういえば、そういう人もいたな~」くらいです。
つまり、「叱ってくれた」上司は私の成長のために嫌な仕事をしてくれた
大切な方だということです。
随分遅くなりましたがこの場をお借りしてお礼を申し上げます。
その節は「うるせ~奴」って思ってすいませんでした.......
最後に
あなたは「怒って」ますか。「叱って」ますか?
どちらの人間になりたいですか?
あなたの上司はどちらの人間ですか?
どちらの人に上司になってもらいたいですか?