妻とは趣味のサークルで知り合った。

 

主人公と同じように田舎の「お見合いばばぁ」の紹介で何度もの見合い経験があり

それは、毒親が満足するためと、これも主人公と同じだった

違うのは、自分が男という立場だったことだろうか

これは作者も知らないルールだと思うが

「男は断ってはいけない」

と言われ、どんなにピンと来ない相手でも断ることはできなかった。

 

そして妻と知り合った

こんな大恋愛ではなかったように思う

というか、こんな大恋愛はそうそうないレベルだ

 

男の立場から言わせてもらえば、70点というのは相手の点数ではない

(古い慣習にとらわれた考え方だが)相手を養うという自分の自信を点数化したものであり、独身生活に区切りをつける覚悟の点数なのである

 

「ばか」正直を馬鹿にされそれを後悔した主人公の名前「真実」

最後まで自分に正直にうそなく真実を伝えることができた人

それが出来たからこそのラスト

 

そして最後に作者のメッセージ

結婚とはどこか鈍感なところが必要

既婚者だれもが気づいていることだろう

 

 

 

失恋男子大学生のはなし


これでなにかの大賞を取ったデビュー作らしいが、残念ながらそこまでのワクワク感はなかった。
ただそれは、主人公と同じ理系男子大学生で、同様に女っ気のない学生生活を送った昔の自分の姿を見せられているようで(あんなことはやっていないが)目をそらしたくなったからかもしれない。


まぁクリスマスイブのええじゃないか騒動のくだりのテンポ感は嫌いではないが。


他の京都界隈学生ものシリーズはどうも理解できないのが正直なところだが、この掴みどころのない世界感が彼の持ち味なんだろうな。不思議な魅力がある

 

93年から95年にかけて小説誌に掲載された7つの短編。よってそれぞれにつながりも関連もなく独立しているため、軽くすっと読み進められた。

謎解きミステリーのわくわく感はないが、ストーリーの意外な展開は、やはり「さすが」なところか。

特に、夜の小学校にいじめられっ子と忍び込んだ「生者の特権」などは、その展開のテンポに思わず気持ちをぐっと持っていかれた。

それぞれに何かしらメッセージがこめられているように思う。

出産シーンで涙涙・・・

 

生きているだけで迷惑をかけている

それでいい。

世の中、お互い様の気持ちで

支えあえば生きていけるんだ

 

キクコとキクコ

幸せになれよ

肉子なら大丈夫

 

涙なくして読めない

表紙イラスト、よく見るとあれだね

涙だよ

2度目

一度目ほどの感動がなく終わる(ミステリーだから仕方ないが)

 

脳死している状態は、心が過去のどこかでさまよっている状態

そこへ時間旅行の力を身に着けた人が出向き救出することができる

この設定の着眼点がすごいなと思う

 

次は枇杷の姉を助けるストーリーか