合コンで出会った彼女と初体験を済ませ

ラブラブのまま就職するも遠距離恋愛となってしまい

新入社員の同僚との二股に陥った、鈴木夕樹

 

と思って読みすすめたが

 

二股をかけていたのは彼女側のマユで、

サイドBの男は鈴木辰也という別の男性だった・・・・

 

鈴木辰也にとってはイニシエーションラブとできたが

鈴木夕樹にこれはイニシエーションラブとできるだろうか・・・

 

「女は怖い」

 

出てくる世相がバブル真っただ中という自分とドンピシャの時代で

登場するすべてに懐かしさを感じてどんどん読み進めることができた

 

西加奈子パワー炸裂の作品

 

画家志望の独身・夏目

間島に落ち、最後はひとり爆走

 

全編に渡る、夏目の言動すべてが西加奈子に見える

この人のパワーは受け止める自信がない

 

ほんとはいい人の長谷眞と頼りない男・沖遼太郎

 

灰嶋への200マン円の借金が返済できたのはあっけなかったが

悪いことをしようと企んでもいい人には無理だったということで

沖がいいムスコになれそうでよかった

 

かな?

 

高校を卒業し、デパ地下にある和菓子店「みつ屋」でアルバイトを始めたアンちゃんが

 

四季を通して、和菓子の魅力を知り

恵まれた人間関係に感謝する

 

ミステリーな要素も合わせて彼女の1年を一冊に

 

兄が強盗殺人を犯して服役しているという事実に

振り回された弟の苦しい半生

 

自分だけでなく、被害者の息子にも手紙を送り続けていた兄

 

社長の言葉にいろいろ考えさせられた

 

犯罪者の肉親というだけで差別をしてはいけないと考えることが「逆差別」につながる

縁を切ることが正なのか?どうかはわからない

正々堂々としていることが悪

 

そして自分が被害者となって気づいた被害者の気持ち

許せないその気持ちを終わらせるにはどうすればいいのか

 

手紙を終えることでようやく事件を終わりにすることができる

被害者も弟も家族全員が

 

 

奥の深い作品だが、処世術としての本音と建て前の使い分けがテーマのようにも思える

 

・・・

これは東野圭吾さんが亡くなったということ報道を目にして手にした作品

書店でインタビューを受けるファンの男性が好きな作品としてこれを挙げていた・・・

確かに、ミステリーものよりこっちのほうがいいかも