ヒーローの三つの掟。

ひとつ加えよう

 ヒーローは死んではいけない

ヒーローは死んじゃだめだよ

 

冒頭の俺、本当の俺、このトリックにはめられた

 

UFOというのは何だろう?ずっと考えていた

 

UFOというのは、心の壁のことかな

玻璃とっての毒父

清澄の玻璃に向けた気持ち

なんとなくふわっと理解できたような気がする

 

そしてラスト2行

父さんは死んでしまったけど、父、母、息子、家族3人の永遠に続く愛の物語

これはハッピーエンドストーリー

 

 

「パソコン通信」とはちょっと昔の題材だったが、いまでいう「アバター」によるバーチャルワールドっていうところだろうか

 

男が女を演じ、女が男を演じる

今も昔もそこに潜む危険性は同じで、そんな危険性も含めて楽しんでいる人が一定数いるのも事実だろう

 

アプリで結婚相手をみつけるのも普通になった今、その危険性と表裏一体の出会いはスリリングであってほしくない

きっかけは何であれ、文字ではなく会話に発展する出会いがいつまでも続きますように

 

ぐさりと刺していく4つの短編集

 

人とは正面から、誠意をもって付き合うべし

ふとした言葉に本音が紛れ込むため、使う言葉には注意が必要。

というより、常に本音が出せる心でいたい

そんな読後感

 

>ナベちゃんのヨメ

自分の価値観を勝手に押し付けて、勝手に盛り上がる女子。

ナベちゃんは同期女子と縁を切って正解

 

 

>パッとしない子

残念な教師

早く生徒・児童に好かれたいという新米教師の焦りだったかもしれないが

深く考えないうわべだけの言葉でどれだけ子どもを傷つけているのか気づいていなかった

というか上辺だけの人間だから上辺だけの言葉になり、上辺だけの関係性しか生まれない

こういった教師はいつまでも気づけない残念なまま終わるのだろう

子どもの担任にこのタイプの教師がいたのを思い出した

 

>ママ・はは

過去の母親と今電話をかけてくる母親は同一人物なのか?どんな関係なのだろう?

本当は成人式に藤色の振袖を着たんじゃない?

といろいろ推理するところはあるが、

同じように毒親に支配された経験もあり、毒親に苦しめられたスミちゃんの苦悩が手に取るように理解できた

 

ただ、写真の表情やポーズが変化するのはあり得ない

テレビの「世にも奇妙な物語」のような毛色の違うストーリーと考えると理解できた

 

 

>早穂とゆかり

あきらかな「上から目線」からの始まりに「こいつはアカン奴だ」と感じた

後半は小学生時代の恨みを晴らすような展開だが、いつまでも当時の関係性のままと勘違いしていた主人公にやはり非はあると思う

見下ろす気持ちは隠してもにじみ出るものなのだから

そして小学生時代の記憶を分析し深く掘り下げたからこそのゆかりの今の地位であり評価だろう

二人の差はとうてい埋められない大きさになっていたわけだ

 

 

4つの短編は

 起>ナベちゃんのヨメ

 承>パッとしない子

 転>ママ・はは

 結>早穂とゆかり

と起承転結展開しているかも、とふと考えた

 

 

 

 

自殺した中学生に魂として乗り移った悪人のはなし
「合格すれば輪廻のサイクルに入れてもらえる」というなんともおかしな設定である

悪人は知らぬ間に乗り移った真の気持ちになった言動になり、しまいには真本人のように考え、周りを見渡せるようになっていった。
そして最後のオチ。

家族とは、友だちとは、いろいろ考えさせられるテーマだが、大きな疑問が残った。

死んだ真の魂が、元の真本人の体に乗り移ったのに、全然別人のように振る舞い、周囲にも別人のように映ったのはなぜ?
本人そのものが本人に乗り移ったのだからいつもの真に戻るんじゃないの?

あぁ、「記憶をなくした」からか


大小はあれど人は成長とともに、ひねくれたところができ、世を斜めに見るようになるもの。さらにそこにいじめなど強い圧力があればさらにひずみ、変化するはず。
厄介なのが、自分や周囲が作り上げたキャラクターを知らぬ間に演じてしまうこと。
きっと死んだ真の魂は、すべての記憶をなくすことにより変化し演じる前の真に戻っていたんだろう。だから、家族のことを理解することができたし、友だちもできた。

素直な気持ちで居続けることは難しい。だけど少しでもそんな気持ちを持ち続けられたらいいな。
それが本当の個性だし色。大勢いればカラフルになる。

 

 

自分がアイドルと思い目標としているプレイヤー。
その奏法を電極かなにかをつけて自分が再現できたら

そんなの全然うれしくない
努力はしてるけど、そんなこととは違う次元で努力をしているんだよ

趣味で木管楽器を演奏している私には、この気持ちがわかってくれない薫にどう伝えようか悩んだ主人公の気持ちがよくわかる

AIの開発者は自分の開発したものをおしつけてはいけない
よかれと思ったかもしれない。ただ、それを押し付けたから雪子と薫ははすれ違った、それに気づいていない
開発者のエゴだよ、それは。

黒板のムダ、プリントのムダ 確かにムダはあった
技術の進歩により効率化されたことはあっただろうが、決め手は「そこに温もりがありますか」だろう
作者からの警鐘はそこだと思う

文庫本には、「レンタル世界」という短編も納められていた
レンタル恋人やレンタル妻。こちらは生身の人間によるなんちゃっての世界。これに対し、「ままならない・・・」はAIによるなんちゃっての世界。
扱うものは違えどどちらも仮想現実をあつかっているのか。

世はなんともさみしい世界へ突き進んでいるようで怖いと思うのは私が古いから?