日日是好日。 | 自閉症、発達障がいのお子さんの気持ちがわかるキネシオロジー

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日日是好日

観てきました。

今年一番感動した映画かも。

以下
ネタバレになってしまうので
読みたい方だけ
読んでくださいね。

黒木華さん演じる女性
のりこさん。

20歳のときに
勧められるまま
お茶のお稽古に。

毎週土曜日通うんですが

最初はお茶の作法に悪戦苦闘。

なんでこんな作法があるんだろう?
その意味は?

と質問する
多部未華子さん演じる女性に

樹木希林さん演じる
お茶の先生は

頭で考えないで。
やっているうちに
体が自然と動くように
なってくるから。

と答えるんですね。

とはいえ
あまり気が向かないし
お稽古を
サボりたいのに
なんか気になって
サボれない。

そんなあるお稽古の日。

からだが自然と動いた!

という感覚を得る
のりこさん。

それからも
のりこさんは
土曜日にお稽古に
通い続けることになります。

やりたい仕事が
なかなか形にならなかったり
挙式寸前に彼氏に裏切られたり
お父さんが亡くなったり

いろいろな出来事がある中で
日日是好日というのは
こういうことなのかも。

と実感する
のりこさんの顔は
清々しく美しい。

映画のラストでは
たぶん彼女が
40代になるあたりで
終わるのですが
わたしも
自分の人生を振り返って
じわりと来ました。

わたしも社会人になってから
2年
お茶を習ったことがあって
時代背景も
自分の世代とかぶるので
あのとき感じていたことを
思い出すんですよね。

映画の中では
所作や作法のシーンが多いのですが

季節ごとの
お茶の所作
お茶碗
掛け軸
お菓子
お花
着物

それが美しいのはもちろん

音が非常に美しい✨✨

季節ごとの
虫の音
雨の音
お茶を淹れるときの水の音

のりこさんが
水の音とお湯の音は
違うんだということに
気づくシーンや
掛け軸の字を見て
滝の音が聴こえてくる
というシーンは

感覚に訴えるものがありました。

からだに身についた
所作だからこそ
感覚が
研ぎ澄まされていくのかな
と思いました。

樹木希林さん演じる
お茶の先生は
いつも変わらずそこにいて
のりこさん達
生徒さんと
寄り添っているんだろうな
と想像ができました。

人間は生きているから
日々変わらないものなんて
ないとは思うのですか

でも変わらないように
感じる存在があることって
素敵だなと思いました。

たとえば
この映画の中では
のりこさんにとってのお茶。
先生の存在。

わたしにとっては
故郷の風景や家族、友達かな。

それにしても
樹木希林さん

やはり素敵な女優さんです。

みなさんが
おっしゃるように
自然体で
そして在り方が美しい。

日々日好日を
そのまま生きていらっしゃる方
なのだろうなと
その佇まいを観て思いました。

黒木華さんも
とても大好きな女優さん。

役者さんというのは
いろんな役を演じるから
例えば一つの作品を観ていても
過去作品のイメージが
よぎってしまうことがあるんですが

黒木華さんを観ていると
それを忘れるんですよね。

水みたいな、
空気みたいな。

作品に自然と存在してる。

帰ったら
お茶の先生に
しばらくぶりにお手紙書こうかな。