人間関係改善セラピスト 斉木拓洋です。
←『ビリーフは幼少の頃から身につけていく』の続き
例えば、
『自分は重要な存在だ、ありのままの自分には価値があると感じられないため、
「自分は、ダメだー」、
「自信がない」、
「人からどう思われるかが気になってしまう」』
と思ってしまう人のビリーフが反応する内容は、真実でしょうか?
いや、決して真実ではないのです。
生まれてきた赤ちゃんは、
『自分は価値がない存在だ』
『自信がある、ない』
などと考えながら、生きているでしょうか?
そんなことは決して考えません。
赤ちゃんは、ありのままの自分を出した状態で
自分の気まま思うままに自分らしい人生を生きています。
では、
なぜ、私たちは子どもの頃に、
これほどまでに極端に誤った内容のビリーフを
自ら作り出して、心の中に刷り込んでしまうのでしょうか?
その理由は2つあります。
まず1つ目。
それは、両親からの愛情を得る為なのです。
考えてみて下さい。
何から何まで自分の全てを両親に依存している小さい子どもにとって、
両親から愛情を得られるかどうかは、生きるか、死ぬかを意味しています。
これは誇張でもなんでもありません。
赤ちゃんや幼児は、身体がとても小さい。
そんな小さい子供にしてみれば、父親や母親は全知全能を持つ神のような存在に思えるでしょう。
小さい子どもは、
大人とは違って、高度な知識や思考力を持ち合わせてはいませんが、
もし自分の全ての面倒を見てくれている両親から見捨てられたとしたら、
自分が死んでしまうことを本能的に知っています。
もし両親に振り向いてもらえなくなったら、
食べる事や、寝ることなど、
何一つ自分の欲求を満たすことが出来なくなってしまうのです。
だから、知識も能力も限定された小さい子どもが、
「両親に愛される為なら、何でもするべきだ」
と信じ込んだとしても、何の不思議もありません。
両親から見捨てられて死んでしまう事に比べたら、
どんなに辛いことでもガマンできるのです。
つまり、
両親から愛される事で自分の命や欲求を満たす為の究極の手段、
それが幼少期に作られるビリーフの正体なのです。
2つ目の理由は、
子どもの知識や経験、思考力が、大人に比べると、まだ発達していないことと関係しています。
小さい子どもは、大人がするようなやり方で、
論理的に物事を理解したり考えたりすることはしないし、
持っている知識や経験の量も、大人のそれと比べると圧倒的に劣っています。
子ども独特の極端な
ものの見方や考え方、感じ方によって作り出したビリーフの内容が、
たとえ事実と大きく異なっていたり、極端なものであったとしても、
全く不思議ではありません。
また、一般的にいって、小さい子どもや赤ちゃんは、
喜びや悲しみ、恐れ、怒りといった喜怒哀楽の感情を激しく感じやすく、
幼少期に身につけるビリーフは、そうした子ども独特の
ものの見方や考え方、激しい感情の起伏に対する反応として作られるのです。
その結果、
幼少期に作られるビリーフは、
事実とは異なる偏った思い込みであったり、
内容の程度も極端なものになりがちなのです。
では、幼い頃に刷り込んだビリーフが今の悩みにどう関係してくるのでしょうか?
→ 続き、『今の悩みは子どもの頃の場面を再現している』
いかがだったでしょうか?
(棚田克彦 著「あなたの悩みがみるみる消える24の方法」より抜粋)
【一般社団法人 日本プロセラピスト養成協会】認定トレーナー・認定サイコセラピスト
人間関係改善セラピスト 斉木 拓洋
大阪・神戸・東京を中心に活動中!
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