人間関係改善セラピスト 斉木拓洋です。
今回は、私が行なっているビリーフチェンジ・セラピーについて、
書いていこうと思います。
人が意識的に、あるいは無意識的に
「正しいと信じている事」「思い込み」のことを
「ビリーフ(信念・信条)」
といいます。
また、
ビリーフを無意識の心の中に取り込んで刻み込むことを
「刷り込み」
といいます。
私たちの自由な思考や感情、行動に対して
制限的な悪影響を与えるビリーフの事を、
特に、「リミッティング・ビリーフ」
といいます。
このリミッティング・ビリーフこそ、
心の悩みの 本当の原因 なのです。
例えば、私の場合、
子どもの頃に父親との関わりを通じて
『人(両親)から受け入れられる為に、父親に愛される為に、
父親が言った言葉を受け入れて、自分に自信が持てない、自分は何をやってもダメ』
という、心に深く刷り込んでしまった
リミッティング・ピリーフが、
悩みの本当の原因だったのです。
人は生まれるとすぐに、主に両親との関わりを通して
ビリーフの刷り込みを始めます。
一番最初に作られるビリーフは、両親との関わりの中から
『言葉』からというよりも
『身体の感覚』や『感情』を通して刷り込まれ、
言葉がわかる3歳よりも前から、すでに始まっているのです。
5~6歳になる頃までには、
「自分は人から愛されるに値する存在であるかどうか?」
「自分は重要で価値ある存在であるかどうか?」
といった自分の存在価値に関するビリーフや、
「人に近づく事や人を信用する事は安全(危険)かどうか?」
といった人間関係の基本的姿勢に関するビリーフなど、
私たちが人生を生きていく上で、
その基盤となるような重要なビリーフの刷り込みが行なわれます。
その後も、
「男は強くあるべき」
「女は優しくあるべき」
「人前で感情をあらわにしてはならない」
などといった、
より詳細で具体的なビリーフが刷り込まれ、
大体15、6歳頃までには重要なビリーフの全体像がほぼ決定します。
ビリーフの全体像が確定すると、
それ以降は、15、16歳頃までに刷り込まれた自分のビリーフが
真実であることを証明するかのような、
ビリーフの『強化行動』を人生の中で繰り返します。
『強化行動』とは、
自分が持っているビリーフの正しさを証明するために、
過去に刷り込まれたビリーフを強化する行動の事
で、例えば、
「私は人から愛され、重要で価値ある存在だ。」
と信じている者は、
自分の事を大切に扱ってくれる人達との人間関係を築き、
自らも価値ある存在として周囲に対して関わり、
自分の持てる能力を存分に発揮します。
その一方で、
「人に近づく事や人を信用する事は危険な事である」
と信じている者は、
暴力を振るう者や決して信用できない人物に
わざわざ自分の方から近づき、傷つけられたり、
裏切られるといった経験を繰り返したりします。
通常、大人になると、ビリーフの1つ1つについて、
一番最初に刷り込みが行なわれたときの出来事を
思い出すことはありません。
おそらく、
自分の意志でビリーフを心の中に取り込むと決めた事さえ
思い出せないでしょう。
それどころか、あなたは、
ビリーフが自分の思い込みではなく、
自分が今までに体験、経験してきた
『絶対的な真実』
であると信じている可能性が高いのです。
では、なぜ人は間違ったビリーフを刷り込んでしまうのでしょうか?
→ 続き、『間違ったビリーフを刷り込んでしまう2つの理由』
いかがだったでしょうか。
(棚田克彦 著「あなたの悩みがみるみる消える24の方法」より抜粋)
【一般社団法人 日本プロセラピスト養成協会】認定トレーナー・認定サイコセラピスト
人間関係改善セラピスト 斉木 拓洋
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