忘れられない日々 | 神戸 おーぷん・はーとから無限の可能性へ

神戸 おーぷん・はーとから無限の可能性へ

神戸三宮にて、自然療法サロン おーぷん・はーと主宰。エネルギーワーク・DRT整体・
黄土よもぎ蒸し・クレイセラピーなど各種自然療法で、こころとからだ・たましいのケアをしています。


あれから、16年がたちました。

あの年も寒い寒い冬でした。

あの朝を迎えた時、私は妊婦でした。

ちょうど、前日に模様替えをして、
テレビを別室に移したところでした。

あの朝、ものすごい揺れと茶碗の割れる音
そして、夫のうめき声。

何が起きたかしばらく理解できず、まっ暗闇の中
繰り返される余震で、地震だったことを理解しました。

夫の顔面をタンスが直撃していました。

食器棚のお茶碗が割れて散乱していました。

別室に移したテレビは、2メートルほど飛んで
落下していました。
その角度から見て、あのままテレビを寝室に
置いていたら、わたしのお腹を間違いなく
直撃していました。

虫の知らせというのでしょうね~

何故、前日に模様替えをしたのかは
覚えていないのですが、
守られたことは確かでした。


あの朝を境に、神戸の街も、暮らしも
人々の心も大変な悲しみと苦労を背負いました。
あの大きな揺れが、命を揺さぶり、私たちの
価値観までも、大きく揺さぶりました。

あの、大きな揺れと、災害の悲惨さを目の当たりで
経験し、必死で生きることと向き合ってきた
たくさんのたくさんの命。

思い出せば、涙があふれて止まらなくなるほどの
経験をして、それでも私たちは生きている。
生かされているのです。


あの頃、私たちは、何が大切かをそれぞれに
気づき、学ばされました。

命の尊さ・当たり前の日常のありがたさ・
みんなで手を取り合って乗り越えていく、
助け合っていくことの大切さ。

言葉にできないほどのさまざまな…経験・想い

でも、だれが教えるわけでもなく、震災後の
数年間は、皆の心に芽生えていたのは
素晴らしい愛でした。コミュ二ティでした。

わたしは、この日を迎える度に、
あの頃の感覚を思い出します。

あの時お腹にいたのが、息子です。

大変な状況での妊娠・出産…
そしてその後の息子の病気・障害。

この16年、ただひたすらいろんな想いや
状況を乗り越えてきただけかもしれません。

今日は、たくさんの方々にとっても、忘れられない
つらい悲しい特別の日だと思います。

忘れられない、忘れてはいけない16年前の
あのすざましい日々。

今日は、祈りの一日になりそうです。