根津甚八主演の人気シリーズの1作目。
原作は月刊パチンカー連載漫画
※『ゴト』とはパチンコやパチスロにおいて、不正な方法で出玉を出すという意味。
今作で主人公のゴト師と悪質ホールの対決が主に描かれている。
パチンコやスロットを全くやらないのであまり興味がある作品ではなかったが、
観てみると中々面白い映画であった。シリーズ化されて続編も製作されている。
あらすじ
ゴト師のグループでリーダーの君島(根津甚八)は
パチンコホール『インター』の社長である戸張貴和子(名取裕子)
から依頼され悪質ホール『モナコ』を脱税で検挙させる。
貴和子は刑事の菅原(藤岡弘、)や政治家の鬼塚と繋がっており、
倒産した『インター』の店舗を手に入れる。
嵌めれたと知った君島だったが事務所を爆破され仲間は四散するが…
重要な点
根津甚八はNHK『男たちの旅路』の『墓場の島』での寡黙なシンガー戸部竜作役
がとても印象に残っている。その後主役、脇役問わず活躍された俳優。
今作製作時は石井隆監督の作品にも多数出演しており、
作風としては全く違う人気シリーズで活躍されていたのが役者としての人気と
幅の広さを物語っている。監督はホラー作品を得意とする鶴田法男。
テンポ良く作品をまとめ、パチンコを知らない人間にもわかりやすい
演出なのは流石だ。
良かった点
主役の君島役の根津甚八はもちろん仲間のでんでん、松田勝、
高田万由子らが個性的かつチームワークで仕事していくのが
痛快で良かった。
悪かった点
ヒロインで名取裕子が色気ムンムンで勝気な悪女を好演。
悪徳刑事役で藤岡弘、が特別出演しているが、
出番は多めで中々良かった。