フランスを代表する女優ソフィーマルソー。
デビュー作の『ラ…ブーム』そして『ラ・ブーム2』が
世界中で大ヒットして、大スターになったが、
その後は意欲的に出演作を重ね、大人の女になった頃の作品
最近東映の血生臭い映画ばかり観たので一服の清涼剤
の様に爽やかな作品を求めていたのだろうか。
とても癒された。

あらすじ
スキーのゴンドラに偶然いっしょになったヴァランティーヌ(ソフィー・マルソー)
とネッド(ヴァンサン・ランドン)。二人は恋に落ちるが学生のヴァランティーヌ
は教員採用試験の勉強中。そして作曲家のネッドはジャズロックのバンドの一員として
フランス全土をツアー中。性格も生活もまるで接点がない二人だがお互いに惹かれ合い
時間に追われながら、愛を深めていくが…
重要な点
監督はクロード・ピノトー。『ラ・ブーム』『ラ・ブーム2』の監督。
スタッフもほぼ同じとのことでほのぼのした爽やかな恋愛路線はそのまま。
イタリアでは『ラ・ブーム3』として公開されたそうだがまさしく
それで構わない印象だ、また音楽が効果的に使われており
観ている方の気分も向上されらる。
良かった点
ソフィー・マルソーはちらりとヌードを披露しているがご愛顧で
ラブシーンというものはほとんどない。すれ違いの男女の感情
をリアルに表現していて相手役のネッドへの想いが切ない。
悪かった点
この映画にはヴァランティーヌのアパート(シェアハウス)の住人と
ネッドのバンドメンバーとの交流もあり、悪人もでてこないので
観終わった後の爽快感が半端ない。元気がもらえる作品だ。