現日本大学理事長の林真理子の小説を映画化。
1997年と2016年2度、ドラマ化もされ話題となった。
主婦の不倫を堂々と取り上げた問題作。
当時は全く興味なかったため初見だが
不思議な世界観が楽しめた。
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あらすじ
主婦の麻也子(南果歩)は重役秘書をしながら、
サラリーマンの夫航一(美木良介)と生活している。
子供はまだいないため、夫の実家に行く度に子供作り
をせがまれているが、夫婦はセックスレス。
欲求不満がたまる麻也子は昔の恋人野村(根津甚八)と
デートし、一線を越えてしまう。
重要な点
成瀬克維監督は篠田正浩監督の弟子で今作がデビュー作。
深刻でドロドロになりがちな不倫ドラマを飄々とかつエロティックな映像
で構成し、寓話的な世界観を構築することに成功している。
良かった点
今作のテーマは『いかに美しく南果歩という女優を撮れるか』に尽きる。
正直そこまで好きではなかった女優だがこの作品をみて
輝くばかりの美しさを感じることができたのは評価できる。
悪かった点
悪女ではないのだが、主人公と対比的に描かれている
キリコを演じた鷲尾いさ子が素晴らしかった。
主人公の麻也子とキリコの今後の生き方が色々想像できて
楽しいラストであった。
松竹初の成人映画ということだが、美しい裸体だったのであまり
その点は気にならなかった。