首領になった男(1991年松プロダクション) | 映画バカ一代~観らずに死ねるか~

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映画に関する想いのたけをぶちまけますね。辛口で行きます。たまに甘くなりますが。

松方弘樹がマネージャーとともに

Vシネマを製作しようと企画していたところ

東映の岡田茂社長から『どうせなら劇場映画を撮れ』

と勧められた製作した作品。

興行的にはトントンだったがビデオで儲かった。

そのお金を松方は出演者やスタッフに

還元して男を上げたとのこと。

流石東映のスター。カッコよすぎる。

 

 

 

 

 

あらすじ

徳島の田舎から大阪に出てきた信吉(松方弘樹)は

賭博で姉(南果歩)からもらった金をすってしまい

賭場を仕切るやくざの坂口(梅宮辰夫)と喧嘩になる。

信吉の根性と数字に強い所が気に入った坂口は

兄貴分の金子(津川雅彦)のノミ屋に信吉を預ける。

才覚を現し金子の金を元手にした大勝負に勝った信吉は

堅気となり、大阪で不動産業を始めるが…

 

 

 

重要な点

東映の豪華な出演陣は松方が安いギャラで

頼んで出てもらったとのこと。(のちに儲かって

松方が100万円づつ皆にギャラを上乗せして配り喜ばれた。)

監督は降旗康男。脚本は中島貞夫と西岡琢也が担当。

コミカルな中にも男気がある信吉の出世話を盛り上げる手法は

流石だ。

 

良かった点

女優陣(名取裕子と十朱幸代そして草笛光子)が素晴らしく美しい。

大人の色気と気品を感じる。

ほとんどカメオ的な出演者(津川雅彦・梅宮辰夫・渡瀬恒彦・川谷拓三・

山城新伍・金子信雄・室田日出男・神山繁・中尾彬・江守徹・志賀勝)

には『仁義なき戦い』のファンには堪らない。

また若き日の信吉を松方の実の息子『目黒大樹』が演じているが

松方そっくりで全く違和感がないのは流石親子だ。

 

悪かった点

近藤真彦が若い弁護士役で重要な役を演じているが

その役柄は好き嫌いが別れるところかも。

高田純次もちょい役で出てた(笑)

ラストは意味深だが考えさせられる。