監禁逃亡 淫らな獲物(1996年セン・プランニング) | 映画バカ一代~観らずに死ねるか~

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映画に関する想いのたけをぶちまけますね。辛口で行きます。たまに甘くなりますが。

『監禁逃亡』シリーズは1992年~1999年にかけて

製作されたシリーズで第一作目が葉山レイコ主演の

ハードエロスアクションとも言うべき大傑作で

シリーズ化された。2作目は引き続き葉山レイコが

主演したがサイコサスペンス風の仕上がりで

イマイチな出来だった。三作目からは主演が変わりながら

12作作られているからレンタルで高回転したのだろう。

今作は青山麗子が主演の6作目である。

 

 

あらすじ

神奈川県警を辞めたサトシ(寺島進)は海運会社の娘(青山麗子)の

見守りを1週間依頼される。様子がおかしいと気づいた夫(婿養子)

からの直接の依頼であった。乗り気ではなかったサトシだが

知人のやくざイザワ(松山鷹志)から頼まれしぶしぶ引き受ける。

やがてサトシの目の前で女は入水し死亡する。

女を助けられなかった自責の念でサトシは街を流離うが

偶然死んだはずの女に瓜二つの女性と出会ったことから…

 

 

 

重要な点

監督は神野太。エロス色の強い作品かと思いきや

ハードボイルドな展開が沁みる。ところどころに

監禁された女性のシーンがカットインされてくるのが

タイトルと関係しているのだろうが最後に

見事なまでに伏線が回収されるのが面白かった。

 

良かった点

主演はほとんど寺島進。いい俳優と改めて実感。

エロスがなくても寺島進版ハードボイルドで十分

作品は成立すると実感。やくざの松山鷹志も

素晴らしかった。

 

悪かった点

ヒロインの青山麗子はぬぎっぷりもよく

スタイルも素晴らしいのだがいかんせん

男性的な視点から言って好みが別れるタイプであるのが残念。

山口果林さんに似ているかな。

しかし作品の面白さはそこには起因しないという不思議な作品。