今作の主役は
加藤夏希と原史奈。
女優としてのキャリアもあるので
安心して楽しめた。
あらすじ
東南アジアのスラベル共和国で日系企業の支社長榎本（寺泉憲）
の娘の恵理（上杉梨華）が誘拐された。恵理の親友の美紀（加藤夏希）
は偶然に誘拐の件を知ってしまう。交渉人による交渉が難航するなか
私財を投げうってでも恵理を救おうとする榎本が病に倒れ、
美紀は榎本の意思を継いで現地に詳しい高木（又野誠治）らを雇い
攻撃による人質奪還を計画する。仲間の中には元自衛隊レンジャー
の香織（原史奈）もいた。
重要な点
海外ロケもあり、ド迫力の映像であった。
監督は室賀厚。いい仕事している。
ただし、脚本が甘々なところもあったのが気にかかった。
今作以降シリーズは作られなかったのは
男性が観るには女性の色気シーン等がなく
女性が観るにはあまりにも硬派だったためか
狙いが中途半端だったか、時代が早すぎた感はある。
良かった点
加藤夏希がうじうじキャラだったので
サバサバ系の原史奈の切符の良さとキレがあるアクションが光った。
圧倒的だったのが又野誠治で存在感がすでにハードボイルド。
アクション全盛期の松田優作を彷彿させた演技は素晴らしい。
この作品の翌年（2004年）に若くして亡くなられたのが本当に惜しまれる。
悪かった点
ラストシーンよかったけど最後の車でのやりとりが
萎えた。あそこは蛇足。車で去っていくだけでOKだった。
一作目に出ていた江原修が今作でも素晴らしくよかったので良しとしよう。
しかし熱い演技者が出るとこんな良い作品ができるというのは興味深い。