『黄金銃を持つ男』こと殺し屋スカラマンガ
との対決がメインのロジャームーア主演2作目。
スカラマンガには名優クリスファー・リーを迎えて
盛り上がりそうなストーリーだが…
あらすじ
エネルギー危機の任務に就いていたボンド（ロジャー・ムーア）は
急遽上司のM（バーナード・リー）に呼び出され、
任務を解かれる。理由は002を殺した殺し屋スカラマンガ
（クリストファー・リー）から届いた007の名前いりの
黄金の弾丸（殺人予告）のためであった。
ボンドは逆にスカラマンガの居場所を確定して
スカラマンガの動きを封じようとするが…
重要な点
前作ではブラックパワーが炸裂していたが
今作では『燃えよドラゴン』をきっかけとする
カンフー（空手）ブームにかなり影響を受けている。
舞台も香港・マカオ・タイが選ばれている。
スカラマンガの性格設定が複雑でボンドとの対決を
当初は避けていたように見えるのがグダグダ感につながり
初見の時は駄作に感じられたが
改めて観てみると意外に楽しめた。
良かった点
今作のボンドはかなり非情で紳士らしくない振る舞いが多いが
コメディと思えばよいのかもしれない。
ボンドガールは熟女アンドレア役モード・アダムズと
若いグッドナイト役のブリット・エクランドが対照的で
素晴らしかった。
特にグッドナイトは映画後半に魅力的になっていく演出は良かった。
悪かった点
今回はMI6]側のQの秘密兵器があまり目立たずに
スカラマンガの方がボンド以上に仕掛けが多いのが
中盤盛り上がりに欠ける理由かもしれない。
最期はお約束の展開だが中盤のボート（前作の保安官もゲスト）
と車の追跡は引っ張り過ぎなのが駄作と感じた理由とわかった。