愛獣 悪の華(1981年にっかつ) | 映画バカ一代~観らずに死ねるか~

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映画に関する想いのたけをぶちまけますね。辛口で行きます。たまに甘くなりますが。

泉じゅんと言えば先日なくなられた

料理研究家の結城貢氏の奥様。

結城先生の『料理は愛情』という言葉と

辛口でぶっきらぼうだが優しい指導

はTVで観ていてとても好感がもてた。

泉じゅんはTVでの悪女役が記憶に残っているが…

 

 

あらすじ

スナック『マノン』を婚約者の正(内藤剛志)と切り盛りするナオミ

はある日飛び込みで入店したやくざの渕上(林ゆたか)に

ひょんなことから100万円で浮気することになる。

渕上に連れ去られたナオミは調教され性の喜びと

男を喜ばせるテクニックを仕込まれることになるが…

 

 

 

重要な点

泉じゅんのスタイルの良さと大人びた美貌を最大に活かした作品。

普通の女性が男性遍歴を武器にのし上がっていく過程は

のちの『女帝』など作品よりも早く時代を先取りしている。

加藤彰監督も女優の魅力を最大限に活かした演出をしており

当時人気だったのも良くわかる。

 

良かった点

泉じゅんは清楚な役も悪女も両方できる素晴らしい女優。

当時、刑事ドラマや時代劇でもゲスト出演が多かった。

その一方で日活ロマンポルノにも数多くの傑作を残している。

 

悪かった点

全体的に体を張ったセクシーなシーンが多いのだが、

中盤にここぞというクライマックス(堕ちる過程)

の演出がないのが残念。

新人の山地美貴頑張っているけど目立たず残念。

壮絶なラストは面白かった。