007シリーズ3代目ロジャームーア主演の第1作。
これから13年間に渡り、7作演じたため、007は安定期に入る。
僕が学生時代はお正月やお盆の映画は007で毎回楽しみだった。
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あらすじ
英国情報部員がニューヨーク・ニューオリンズそして
中南米のカリブ海の島国サンモニークで同時に3人殺される事態が
発生し、調査のためにジェームス・ボンド(ロジャー・ムーア)は
ニューヨークへ飛ぶ。敵にボンドの行動は筒抜けになっており、
敵の罠がボンドを襲う。危機一発で切り抜けるボンドは
旧友のCIAのフィリックスライターと協力してサンモニークの大統領
カナンガ(ヤフェット・コットー)の調査を開始するが…
重要な点
今作では悪の組織が黒人の組織となっている。
当時の映画界におけるブラックスプレイテーション
のパワーを007に導入しようとした試みだろう。
またコネリー後半からはコメディ色は強くなっていたが、
ムーア主演となってはコメディというよりユーモアの要素が
特徴となり別の面での魅力が加わっている。
良かった点
主演のロジャームーアはまだ40代で動きにキレがあり
長身で甘いマスクも相まってコネリー時代のハードさとは
対比的な新しいジェームス・ボンド像を創り上げている。
ボンドガールのジェーン・シーモアの清楚な美しさも
素晴らしい。秘密兵器の時計を使った仕掛けも面白い。
悪かった点
ガイハミルトン監督は手慣れた演出だが一つのシーンが長い。
特に後半のボート追跡のシーンはかなり引っ張るところが
面白いがやや凡庸な印象も否めない。
しかしながらボンド映画における
この作品とこの監督の功績は大きい。