007死ぬのは奴らだ(1973年アメリカ・イギリス) | 映画バカ一代~観らずに死ねるか~

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映画に関する想いのたけをぶちまけますね。辛口で行きます。たまに甘くなりますが。

007シリーズ3代目ロジャームーア主演の第1作。

これから13年間に渡り、7作演じたため、007は安定期に入る。

僕が学生時代はお正月やお盆の映画は007で毎回楽しみだった。

 

 

 

 

あらすじ

英国情報部員がニューヨーク・ニューオリンズそして

中南米のカリブ海の島国サンモニークで同時に3人殺される事態が

発生し、調査のためにジェームス・ボンド(ロジャー・ムーア)は

ニューヨークへ飛ぶ。敵にボンドの行動は筒抜けになっており、

敵の罠がボンドを襲う。危機一発で切り抜けるボンドは

旧友のCIAのフィリックスライターと協力してサンモニークの大統領

カナンガ(ヤフェット・コットー)の調査を開始するが…

 

 

 

 

 

 

重要な点

今作では悪の組織が黒人の組織となっている。

当時の映画界におけるブラックスプレイテーション

のパワーを007に導入しようとした試みだろう。

またコネリー後半からはコメディ色は強くなっていたが、

ムーア主演となってはコメディというよりユーモアの要素が

特徴となり別の面での魅力が加わっている。

 

良かった点

主演のロジャームーアはまだ40代で動きにキレがあり

長身で甘いマスクも相まってコネリー時代のハードさとは

対比的な新しいジェームス・ボンド像を創り上げている。

ボンドガールのジェーン・シーモアの清楚な美しさも

素晴らしい。秘密兵器の時計を使った仕掛けも面白い。

 

悪かった点

ガイハミルトン監督は手慣れた演出だが一つのシーンが長い。

特に後半のボート追跡のシーンはかなり引っ張るところが

面白いがやや凡庸な印象も否めない。

しかしながらボンド映画における

この作品とこの監督の功績は大きい。