網走番外地 荒野の対決(1966年東映) | 映画バカ一代~観らずに死ねるか~

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映画に関する想いのたけをぶちまけますね。辛口で行きます。たまに甘くなりますが。

網走番外地シリーズ第5弾!

今回は北海道の牧場を舞台に健さんの魅力が炸裂する。

全10作の網走番外地シリーズもいよいよ佳境へ。

 

 

 

 

 

あらすじ

網走刑務所を出所した橘(高倉健)はひょんなことから

射撃大会に出場することになった。ライバルの鮫島(杉浦直樹)

に勝って優勝の子馬をもらうが、実は橘の撃った弾は外れていて、

栗田(田崎潤)が撃った弾であった。栗田と鮫島と喧嘩になりそうに

なるが、橘は子馬を撃った代金を山分けすることになり酒を酌み交わす。

その後馬を売りにいった権田牧場でトラブルになるが、結局橘は

子馬を買い戻し、刑務所仲間の返町(待田京介)が働く原口牧場に世話になる。

セリの権利を狙う権田の汚いやりくちに橘たちは鬼熊(嵐寛寿郎)と協力して

立ち向かうが権田は非情な罠を原口牧場に仕掛けていた。

 

重要な点

石井輝男監督の遊び心溢れる演出が観る者を飽きさせない。

今回は前半は網走刑務所から始まるが、田中邦衛と待田京介

のコンビは死ぬほど笑わせる。そして中盤からは

完全に西部劇の世界になっていくのも興味深い。

 

良かった点

今作は健さんはもちろん脇を固める網走帰りの待田京介、

由利徹、そして嵐寛寿郎が活き活きと演技している。

謎のガンマン役の杉浦直樹も今回は出番が多くて魅力的だった。

 

悪かった点

大原麗子がまたまた出演している。志麻ひろ子、三原葉子も

華を添えているが今作は女性の出番が少ないのが残念だ。

田崎潤が謎の男だったが最後まで謎のままだった(笑)。