キセキ -4ページ目

キセキ

海/賊/王の腐った御話です

「サンジ君ありがとね」


ナミさんは、ニコっと笑って紅茶を受け取ってくれた


「ナミさんの為なら、苦じゃないです」


そう返すと、ナミさんは「ありがと」と、もう一度笑ってそう言ってくれた








「おー、珍しいな。明日雨ふんじゃねーか?」


地下の開発チームに差し入れを持っていったらウソップがオーバーリアクションでそういいながらも、嬉しそうに近づいてきて御茶とちょっとしたお菓子を受け取った


「いや、たまにはおめーらにもサービスしとかないとな。いつも俺達の為に開発してくれてる訳だし」


そう言うと、ウソップは「サンジが気持ちわりーーーー」と、叫びながらフランキーの元へと走っていく

ちゃっかり手には差し入れを持って



「何か悪いもん食ったのか?」


フランキーも、作業してた手を止めて、俺を見ると、サングラスをグイッと上げて俺をまじまじと見た


「おめーらと違うから食わねえよ!」


そう言うと、「ほどほどにして風呂入って寝ろよ」と声を掛けて部屋を後にした


背後で「サンジ何かあったのか?」とウソップが怪訝そうにフランキーに話しているのが聞こえた





…いや、なかった訳ではないけども…


苦笑い浮かべながら、手元にある、ルフィの分の食いものと、アイツへの差し入れへと視線を落とす


ナミさんと、ロビンちゃん、ウソップとフランキーとチョッパーは終わった。

後は……



「あ!なぁ?」


手元にある分を見て、後ろを向くと、ウソップが「んあ?」と返事をして俺を見る


「ルフィ知らねえか?」


「寝てなかったか?」


「いや、居なかった」


「その辺居るだろ」


知らない二人に「そうか」と答えると、手に持ったものに視線を落としつつ、アイツが居るトレーニングルームへと向かう


なんとなく緊張するのは、こういう事に慣れていないからだな…


自分なりの答えを見つけつつも、ゆっくりと登っていく


「……」


「?」



何か声が聞こえた気がした


潮風…?


良くは聞こえないけど、小さく…



ルフィ、ここに居るのかな?


なんとなく助かったと想うのは、変な事かな?


小さな安堵と共に、昇っていくと、また声が聞こえた気がした



「お邪魔しまーーっす」


小さく前置きを置いて、部屋の中をひょこっとのぞくと、トレーニングルームの中は真っ暗だった


(あれ?)


月明かりの刺す部屋の中は明暗が出来ていて、暗い部分は余り良く見えない


月明かりに照らされて見える範囲に人の姿は無かった


(あれ?)



月明かりには慣れたつもりだったのに、部屋の中は更に暗い処が出来ていて、目が慣れる迄に少し時間がかかる


「んっ…ぁ」


ルフィの声が微かに聞こえた


「ルフィ…?」


目を細めて、再度部屋を見渡すと、暗く影になった所に、人影が見えた



なんだか妙な空気に、思わず体がすくむ

普段なら、「ルフィー」と陽気に声も掛けれるハズなのに、今日に限っては変な空気だ


満月だから…?



慣れてきた部屋の中には、服が散乱してるのも見えた




「ぁ、んっ、ゾロっ…っ」


「…ん?」


「んっ、ぁ、や」


「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


リアルに聞こえる息遣い、妙に色っぽいルフィの声…


こ、これは…


ま、まさか?!


息をのみこむのも忘れてしまう程、びっくりしてしまって、体が硬直してしまう様な感覚に襲われた






ええええええ?

これは…?


えっと、つまり…




………………



えっと…




思考回路が停止しそうな中、聞こえる音は布がすれる音と…

妙にリズミカルなぶつかる音…


それから…


「っぁ!やっ!ゾロぉぉっ…ぁは」


ルフィの妙に色っぽい声……




受けてしまった大きいショックと、今起こっている現実




ええええええええええ????


これは……



これは………





どういう…



どういう事………?!







震える手の中にある、グラスが、グラス同士でぶつかってカチカチと音を立てる


今目の当たりにした事を理解しようと思考回路を動かそうとするのに、上手く動かなくて、何も考えら得ない



「サンジくーーーーーーーん」




下の方からナミさんが呼ぶ声でハッとした

ビクッと揺れた体のせいでグラスが大きく音を立てて下へと落下する

少しの時差の後、ガシャーーーンと音がする

そのおとに、ナミんさんの「キャッ!」という小さな悲鳴


ハッ!として、急いで下へと降りると、ナミさんに掛け寄った


「ナミさん、ごめん!!怪我ない?」


「あ、大丈夫。」


「ごめん、ぼんやりしてた、すぐ片付けるね」



そう言うと、すぐにガラスの片付けをした







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あれから数日たったけど、胸の中にあるモヤモヤした変な感じは抜けずにいた





あれからアイツとは一度も話していない



話す事も無いから、それはそれでいい




「明日は何にしようかなぁ~」


キッチンで伸びをした後、ゆっくりとデッキへと出ると、外はすっかり暗くなって、満月が見えていた


(今日も平和に終わったなぁ…)


なんて、ホッと一息

後どれ位で次の島に着くんだろうか…



夜はそれぞれがそれぞれに自由な時間を過ごしてる事が、この船の決まりの様になっている



ナミさんは海図を書いてる事が多いし、ロビンちゃんとチョッパーは本を読んでる事が多い

フランキーとウソップは地下で開発してるし、ブルックは今から御風呂の時間だろう


アイツはまた筋トレでもしてる時間だ


ルフィは寝てる…?




潮風が心地よくて、手すりにもたれて煙草に火を付ける


ユラユラっと昇る紫煙は潮風と共にゆっくりと流れて、ラインを伸ばす



何度か肺へと吸い込んだ後、ぼんやりと月を見上げて、暫しの休憩


この時間が好きだったりする


明日の献立を考えたり、おやつ考えたり…

こんな風にぼーっと出来る時間は今しかない

それ以外はいつも煩いから、考え事も出来たもんじゃない


(ナミさんとロビンちゃんに紅茶でも持っていこうかな…)


ぼんやりそんな事を想いながらも、ふと聞こえる金属音に耳を奪われた


(…アイツにも、体にいいもの…何か差し入れしてやろうかな…)


ふと、想うけど…

そうなったら他のメンバーにも差し入れしないといけない事になる

なんだか、普段の俺らしくないし、面倒だな…

とか、想ってるくせに、考えてしまうのは、楽しんでる……?



毛布のお返し…


とか、変かな…




……


馬鹿みてぇ




小さく自嘲(わら)うと、煙草をもみ消して、またキッチンへと戻る





(たまには皆に差し入れしてやるか)






取り敢えずはナミさんとロビンちゃんから…と、紅茶の準備をする事にした










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………




不意に触れる温もりで、目が覚めた


どれ位寝ていたのだろう?

部屋へと流れ込む明かりは少し和らいでいる様な気がした


外はさっきまでとは違う感じがして、静か



…あれ?


やべっ!

寝すぎた?!



一気に飛び起きると同時に、カラダからずり落ちるものに気づいた


「?」


…毛布…?



回りを見渡すと、すぐ隣に人がいる事に気づいて、

「うわっ!」

と、声を上げる


それと同時に、人影はゆっくりと俺をとらえた


「……眠れたか?」


「な!」



そこに居る人物にびっくりして声が出なかった


毛布も…?



「眠れたならいいんだ、邪魔したな」


アイツはそう言って、ソファから立ち上がると迷いもなく扉へと真っ直ぐに歩く

コツコツって靴の音が静かな部屋に響いて、妙に耳についた


「ちょ」


「…?」


意味もなく呼びとめた俺


御供なく振り向くアイツと目が逢うと暫く声が出なくて小さな沈黙


「あ、…毛布…」


「…」


「お前が掛けたの…?」


「…あぁ」


「…アリガト」


「…」


愛想の無いやり取り


アイツは音もなく、小さく…本当に小さく笑むと何も言わずそのまま部屋を後にした


こういう風に毛布を掛けてくれるのは、結構ロビンちゃんが多い

だから、こうやって意外な人が毛布を持ってくるとどう接していいかわからない


今朝の事もあるし、なおさら…


暫く毛布に視線を落とした後、不意に部屋の時計を見ると、ルフィが「おやつーーー」と叫ぶ時間だと気づいて、慌てて、キッチンへと登った













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アクアリウムバーは、結構好きな場所だ


フランキーが作ってくれてよかったと思う



今日も魚が数匹優雅に泳いでる



(明日はあの魚を料理しようか…)


そんな事を想いながら、中へすすむと、電気も点けずに、ソファへと体を預ける


水槽を伝って差し込む明かりは優しく、水に反映されてキラキラと部屋の中を照らしていた




遠くにルフィとウソップの声が聞こえる


煙草に火を付けて、深く肺に吸い込むと、ゆっくりとそれを吐き出す



この時間が一番幸せかもしれないな…


ぼんやりそんな事を想いながら、ソファにカラダを預けて、暫くぼんやりと水槽を見入っていた





 



今日の俺…

ちょっと変かな…


地味に落ちてる……?



煙草を吸い終えると、ソファに倒れこむ



最近、寝れていないのも本当かもしれないな…

今は妙にねみぃ…



あぁ…

風呂に入りたい…




ぼんやりそんな事を想いながら、意識を深く沈めた

そういえば、このサニー号に乗船してるやつらって、何かしら過去にあるな…


ろびんちゃんも辛い過去を経験してたし…


フランキーもブルックもそれぞれに別れがあった


チョッパーだって、あったもんな


詳しくは聞いてないけど、ナミさんもあった様だし…


俺より先に一味に入ってる、ウソップも知らなかったけど、ウソップが話すから何となくは知っている



アイツも、そういう過去があるの…かな……


アイツは多くは語らないし、過去を聞かれるのは余り得意そうじゃない


ルフィみたくあっけらかんとしてたらいいんだけど、アイツはそういうタイプじゃないから…



かと言って、此方から聞くのはおかしいし…



結局、そういうのがあって、アイツの過去は余り知らない



あの日…

パラティエで見たルフィへの誓い…


あんなに真っ直ぐにルフィに誓える気持ちも、スリラーバークでの事も…


ルフィへの気持ちが真っ直ぐすぎて、ちょっと羨ましいと思った


命を掛けても、ルフィを守る覚悟があるって、やっぱり凄いなって思った

そこまで、信頼してるって事だよな…




………






俺にない訳じゃないけど…




…………




 


なんだろな…


この、もやもやした気持ち…




 




 

「…サンジ君…?」


不意に掛けられた言葉に、ゆっくりと瞼を開けると、ナミさんが心配そうに顔を覗き込んでいた


「顔色悪いわよ?」


音にすると、まじまじと俺を見る


「え?ほんと?俺、元気だよ?」


辛い訳じゃないけど、ちょっと疲れてるのかな?

今日は朝から色々有りすぎる


にこっと笑って答えたけど、上手く笑えていたのかは不明だ


「無理しちゃダメよ?」


「あ、有難う」


ナミさんはそう言って傍を離れていくのと入れ違いに、チョッパーがこのやりとりに気づいたのか、近寄ってきて

「サンジ、気分悪いのか?」

と、聞いてきた


「あ、いや、大した事ねーよ、ちょっと最近上手く眠れてないだけ」


(嘘ってばれるかな?)


内心ドキドキしながら、そう呟くと、ゆっくりと体を起こして、芝生にあぐらをかいた


「薬出そうか?」


「いや、大丈夫」


チョッパーは心配そうに俺を見るから、小さく笑って言葉を返すと、帽子をポンポンと叩いた


「太陽の日差しがきついのかもな、ちょっと中入って休むよ」


そう答えると、ゆっくりと立ち上がり、アクアリウムバーへと歩を進めた

お昼のご飯も終わってやっと一息つける時間到来


「はぁ」


小さくため息をつきながら、腰をトントンして、デッキへと顔を出す



今日もグランドラインはいい天気です




「んーーーっ」


大きく伸びをすると、ルフィが嬉しそうに


「おい!サンジ!おやつまだか?」


と、声を掛ける


「お前の脳みそは食いものと冒険だけか」


と、ケラケラ笑ってツッコミを入れると、

「今日のおやつはもう準備してあるけど、まだ内緒」

と、笑ってルフィに応えると

「ちぇーーっ」

と、口を尖がらせた



俺にだって、ゆっくりしたい時間をくれよ

と、苦笑い浮かべつつ、今日作ったプリンはいい出来だと思って、デッキへと降りた


上の方で金属がガシャンがシャン言ってる音が聞こえる


アイツは上でトレーニング中の様だ



なんだかちょっと、ほっとしてしまう俺って臆病者かな…




しかし、本当に今日はいいお天気だな…

船の中に居るのがもったいない…


芝生の甲板に座ると、ごろんと寝転ぶ


眩しいけど優しい太陽は俺を照らしてて、心地よい海風に誘われて、瞼を閉じるとそのまま眠りそうになる



何度か大きな欠伸をすると、フランキーが


「サンジ、眠いなら部屋で寝ろよ?風邪ひくぞ?」


と、声を掛けてくれた


「おう、ありがと」


そう答えたけど、それと一緒に意識は途切れてしまった












 





 




 


春の心地は好きだ

パラティエがあったあの場所も、心地よい空気で、よく眠気に誘われた


皆どうしてるだろうか?


手配書を見て、さぞ笑っているんだろうな…


クソオヤジも元気にしてんのかな?



俺…

元気です

「ったく、なんだよ…」



食事が終わり、お昼の準備にでも入ろうかという時間…


相変わらずデッキではいつものアホな声がワイキャイ聞こえてる

大かたルフィがチョッパー相手に遊んでいるんだろう


「コックさん、何かあったの?」


テーブルで紅茶片手に本を読んでいたロビンちゃんに心配そうに声を掛けられた


「え?俺、変?」


「いえ、さっきからぶつぶつ言ってるから、何かあったのかと想って」


お皿を洗いながら、ロビンちゃんの方を向くと、ロビンちゃんは優しい笑みを浮かべてクスリと笑う


「あぁ…いや、別に何もねーんだ…ちょっと夢見が悪くてね」


そう音にするも、どこか視線が泳いでしまう


今朝の事も夢であればどれだけ楽だろうか…


何か悪い夢でも見てて、起こしてくれないだろうか?


ご飯を食べながら、何度かほっぺたをつねってみたけど、一向に起きる気配は無かった


「はぁ…」


やっぱり夢ではなく現実なのか…と諦めに近いため息が漏れる




こんなありきたりな、シュチュエーションで何同様してんだか…


(俺は乙女かよ!)


自分で自分にツッコミ入れるけど、笑えない現実…




「コックさん、泡が溢れてるわよ」


ロビンちゃんにクスクス笑われながら、注意されて、手元を見ると、いつも以上に泡だってる泡が床へと零れ落ちていた


「うわわ」

慌てて、洗い物を起きて、床にこぼれた泡を処理する





何やってんだか…


本当に有りがちなシュチュエーションにドキドキしちまって……








………………







ドキドキ……?










俺…

ドキドキしてんのか……?




自分の気持ちが正常に認識出来ない位可笑しくなってるのか…俺…




ペース乱れちまうぜ…

おいおい…


ちょっと待てよ



悪い冗談だぜ?



「……、ねみぃな…ふぁぁぁ」


離れた唇に微動だにしない俺を見てアイツは何も言わずにノビをしてそのまま、ゆっくりとキッチンに向かって歩いてく


大きな欠伸と共に




をいをい…

ちょっと待てよ、こら


この乙女チックな展開はなんなんじゃーーー!!






「ぉい!!」


「…?」



呼びとめと同時に振りかえると、不思議そうに、俺を視線だけで捕える


何か用事?とでもいいたそうだ



「何してんだよ!」


「……いや、別に……?」



いかにも冷静に…

今起こった事に間違いは無い様に…


当たり前な様に


サラッと、音にすると、アイツは頭の後ろで腕を組みながら、またひとつ欠伸をして、階段を上り始める



「おい!待てよ!」


「ぁんだよ、うるせーな」


少し面倒そうに振り返ると、手すりに手をついて、俺を見た



なんだろ?

このモヤっとした感じ


悔しい気持ちと、なんとも言えない気持ち…

モヤモヤして、言葉にならない


気持ち悪かったけど、気持ち悪くない…


でも、気持ちよかった訳じゃない…


この複雑な何か…




「んだよ、ねーのかよ」


アイツはけだるそうにぶつぶつ言うと、そのままキッチンに消えようと歩を進める



「ちょ!おい、待てって!!」


慌てて、消えそうな背中に声をかけると、

「サンジ、どうした?」

と、部屋からチョッパーが顔を出した


「あ、いや」

そう口ごもると、

「アイツにすぐイライラするの辞める薬とかねーのか?」

と、ゾロはけだるそうに言うと、そのまま部屋へと入っていった


「この!クソ野郎!!」


聞こえた言葉に、チッと舌打ちすると、チョッパーは心配そうに俺を見て

「薬…頑張るな!」

って、追い打ちかけるみたいに言葉を投げた

大事な3本の刀…

いつも大切そうに抱え込んで寝てる…


小さく聞こえる寝息を感じながら、前にしゃがみこむ


「クソ野郎さん、ご飯ですよ」


小さく声を掛けるけど、起きる気配は無かった


(こいつも黙ってたらいい男なのにな…)


そんな風に想いながら、暫し観察




マツゲみじかいなぁ…

肌は…まぁ、男としては綺麗な方か…


普段、こんな風に見る事がないから、ちょっと新鮮かもしれないな…と想いつつ、


「おい、飯」


と、声を掛けると、物凄く寝むそうに眉間にしわを寄せて、瞼がピクピクと動いた


「早く行かねえと食いっぱぐれるぞ?」


そうぶっきらぼうに、いつも通り伝えると、ゆっくりと立ち上げる



ペチッ


不意に、手首をつかまれる感触

それと同時に急にかかる体重


引き寄せられる様に、力を掛けられた事で、バランスを崩してよろけた


「おい!クソマリモ!何してんだよ!」


いつも通りに返すのに、ゾロは優しい瞳で俺を見て


「たまにはいいだろ?」


と呟いたかと想うと、スッと立ち上がって、俺をゆっくりと見つめると、そのまま唇を塞がれた





あれ…?

なんだ…?

この展開は……?

ときめいた事がない訳でもない…


恋だって人並みにしてきた…と、思う…



「サンジ?」


「サンジ君?」


「…!んぁ?」


チョッパーとナミさんに呼ばれている事に気づいて、思わず動きを止めると、二人は変な視線を俺に投げかけてきた


「サンジ、大丈夫なのか?何か心配事でもあるのか?」


チョッパーはそういいながら、近くの椅子にぴょんととびのって、俺のひたいに手を当てた


「ん、熱はねぇな」


チョッパーはポツリ呟くと、また、ぴよんと椅子を飛び降りて、いつも座っている席へと座る



「サンジ君、どうしたの?何かあったの?」


「いや、何もないよ?なみさんに心配かけちゃうなんて、俺はどうかしてるな」


そういってにこっと笑うと、テキパキと食事の準備…




「剣士さん、まだ寝てるわよ」


ロビンちゃんがそう言いながら、席につくと、待てないルフィは「ゾローーー、飯くううぞーーー」と叫んで、ご飯に手をつけた

それをきっかけに、皆の手が動きだす


「ったく、仕方ねえやつだなぁ」


ぽつり呟くと、「クソ野郎を呼んでくるよ」と言い残して、部屋を後にした


ドアの外…

今日もいい天気…

空気が気持ちいい


グランドラインは天候がウロウロしてしまうけど、今日は穏やかな朝だな


(こんなに穏やかで温かいと、眠たくなる気持ちも分かるかな…)


ひとつ欠伸をしてから、デッキへと降りると、いつも通りアイツはそこに眠っていた