今や核兵器は世界中の国に擴散させるべき | 日本國人

日本國人

令和元年・紀元2679年10月1日開始。

 現在、核兵器は、少數の国々が独占する形となっている。アメリカ、ロシア、支那、イギリス、フランスの、国連(国際連合)常任理事国が有名であり、その他、インド、イスラエル、北朝鮮、パキスタンといった国々が、核兵器保有国だ。核兵器は擴散させるべきではない、という考えが、日本でも多いようである。

 確かに、核兵器は、大量破壊兵器とも言われる大きな破壊力を持ち、また、有害な放射性物質を發生もさせる、なかなか厄介かつ危険な兵器だ。このように危険なモノを、やたらと擴散させては危ない、という考えが出てくるのは、ある程度了解可能かもしれない。

 危険な武器等は、庶民がやたらと持つべきではなく、軍隊や警察といったきちんとした組織のみが持つべきという考えは、當然あり、それは今の日本刑法にも反映されているし、さかのぼっても、我が國においては、既に桃山時代から、豊臣秀吉による刀狩りが行われていた。眞に世界の警察たる国、組織のみが核兵器を持つべき、という考え、これは一定の説得力を持つかもしれぬ。

 しかし、その前提にて、今の核兵器保有国を見てみると、どうであろうか。現在の核保有国は、世界の警察たる資格はあるのかとみてみると、とてもそうとは思えぬ。国連の常任理事国ども。これはいずれも例外なく、ならず者国家である。他国や先住民を侵略して大国となり、植民地をつくってそこの住民を彈壓虐殺し、いまだに他國の領土を占領し續け、今現在も少數民簇を彈壓虐殺していたり。今話題のロシアのみならず、国連常任理事国たるアメリカ、イギリス、フランス、支那は、いずれもそのどれかに當てはまる国であり、一つの例外も無いではないか。

 他の核保有国は、あからさまに侵略的なそれらに比べると、まだ防衛的である。インドは支那から、パキスタンはインドから、イスラエルはアラブ諸国から、北朝鮮はアメリカから、それぞれ自国を守るために核武装しているのであるから。しかし、そのマシな北朝鮮が、世界の警察か?。いかに平和ボケした戰後日本人でも、ほとんどが納得すまい。

 つまり、今現在、世界の警察を言える國など、存在しないのである。あるとすれば、復活した後の我が國であろう。警察が居ないなら、強盗と同等以上の武装を個人でするしかない。すなわち、現時點では、核兵器は擴散させたほうがマシであり、それが、世界をより平和にする道ですらあるのではなかろうか。

 現に、共同声明など出すまでもなく、核保有国同士の戦争は、未だかつて起こっていない。それは即、現在鋭意ウクライナ侵入中のプーチンも言っているように、敵国のみならず自国の存亡を賭けた、というより自敵ともに滅亡する可能性も高い戦争になるからだ。

 かくなる上は、核兵器を、どんどん世界中に擴散させよう。その先頭に、世界唯一の被爆國たる我が國が立つのだ。そして、全ての國国が核保有国となれば、戦争の可能性は、今よりも大きく減ることだろう。

 

紀元二六八二年 令和四年 四月九日