昭和記念公園の雪の中の福寿草 | 俳句とお星様と山歩き

俳句とお星様と山歩き

俳句は、日々の散歩の頂きものです。お星様の話は、今は中断中です。山歩きは、主に奥多摩周辺が主です。2006年1月6日に開設したヤフーブログから移転してきました。よろしくお願い申し上げます。

 

靴跡は大きく深く春の雪

 

昭和記念公園を散歩してきましたが、まだ、雪原です。

 

白犬の春の雪原歩みくる

汚れなく苑を覆へる春の雪

水音はみな楽となり木々芽吹く

綺羅となる春の雪原音立てて

ベンチより雫となれる春の雪

垣根ひとつ雲海となす春の雪

春の雪つるりどでんと人滑る

脇道は踏む人もなき春の雪

風なくて湖面に映る春の雪

静けさの湖心に集ふ残る鴨

時折は羽を広げて残る鴨

泥池の曇天のごと薄氷

薄氷解けゆくときは清らなり

湖ひとつ囲みてをりぬ春の雪

一片の紅き花弁春の雪

雲のごと池に沈める春の雪

賑はひの声ペチャクチャと木蓮の芽

群れてゐてひとり心や木蓮の芽

只今のここが浄土や木蓮の芽

枝はみな躊躇するもの木蓮の芽

倒れ木に通行禁止春の雪

春の雪起伏定かに牡丹園

白き野に影を落として牡丹の芽

四阿の雪解雫の果てしなく

白き野に白を重ねて野梅かな

白き野に月影といふ梅の影

白き野と青空のある梅の苑

青空の贈り物かも金縷梅は

白き野に桃色の梅咲きにけり