立川グリーンスプリングスの雪だるま | 俳句とお星様と山歩き

俳句とお星様と山歩き

俳句は、日々の散歩の頂きものです。お星様の話は、今は中断中です。山歩きは、主に奥多摩周辺が主です。2006年1月6日に開設したヤフーブログから移転してきました。よろしくお願い申し上げます。

 

目鼻みな葉つぱでありぬ雪だるま

 

思っていたよりは、積もらなかったようですが、人の歩かれない道ほど、ぐちょぐちょですね。

 

背広へと両手突つ込み春の雪

雨垂れといふ白きもの春の雪

フード付きなるを忘れて春の雪

ビルの下雨垂ればかり春の雪

手に持てる熱きコーヒー春の雪

大都市の箒で払ふ春の雪

長椅子の木にあるぬくみ春の雪

相方の肩も濡れをる春の雪

一筋の細き道ある春の雪

雪だるまふたつならべてコーヒー店

仰向けになつてきたるよ雪だるま

庭の木々喜びてゐる春の雪

春の雪花屋の植木鉢もまた

ちやかりと椅子に坐れる春の雪

テラスには椅子と机や春の雪

デコレーションひとつひとつに春の雪

屋上のただ一面の春の雪

座布団のごとくに椅子の春の雪

天に底なきがごとくに春の雪

山畑一面二面春の雪

杉林の雨垂れとなる春の雪

獣らの足跡続く春の雪

北面に残れる春の雪堅し

街並の日蔭に固き春の雪

垣根へと布団のやうな春の雪

春の雪土を解かしてゐるやうな

奥多摩の山襞露は春の雪

春の雪宿せる苔の華やぎぬ

春の雪止みてまぶしき法の庭