陣馬山から景信山 | 俳句とお星様と山歩き

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俳句は、日々の散歩の頂きものです。お星様の話は、今は中断中です。山歩きは、主に奥多摩周辺が主です。2006年1月6日に開設したヤフーブログから移転してきました。よろしくお願い申し上げます。

 

友と陣馬山に登る約束をして、後は、ルートだが、友が陣馬山から景信山の間を歩いてないということで、今回はそのルートを歩くことにした。幸いに、月曜の今日は天気も良さそうで、陣馬山からの展望は大いに期待が出来そうである。さて、高尾駅発八時三十五分発のバスに間に合うように友と合流して、陣馬高原下行きのバスは 八十パーセントぐらいが登山客であるが、土日とことなり満杯というわけではなく、多少の余裕がある。八王子城への道を過ぎ、八王子の霊園を超えて、道路そのものは上野原八王子線というルートのようである。恩方町のあたりを越えて、地名で珍しいのは力石とか狐塚とか出てくるが、そのうちに夕焼け小焼けのふれあい里の前を通り過ぎて、道は昔のままの狭い道となるのは関場辺りからだろう。陣馬高原下までは高尾駅から約四十分ほどで、時間通りで九時十五分には到着して、そこにトイレがあるので寄っていこう。昔は登山客用の蕎麦屋や土産物屋があったが、商売が成り立たないようで無くなってしまった。また、鱒の釣り堀もあり、そこで料理も出来る施設もあったが、そういうところも無くなってしまった。また、椎茸を売っていたりしていたが、それも無くなってしまって寂しい限りである。さて、陣馬高原下からは名の通りの陣馬街道をまっすぐ行く。昔はこの街道を行って、和田峠から山道に入り、陣馬山へと行くのが唯一のルートだったが、かなり前に新登山ルートが出来て、陣馬街道の途中から山道で行けるようになった。今日はこのルートを辿る。前に二度ほどこのルートを下ったことはあるが、登ったことはないルートである。民家が尽きて三椏の蕾が可愛い一樹を後にして、しばらく行けば左手に新ルートの入り口が出てくる。丸木橋を渡って対岸へと抜けて、陣馬山への尾根に取りつくと、木の根道が階段状に登ってゆく急登となる。所々ロープもあるが、これは谷へと迷わないためのもので、補助ロープとしての機能ではない。ひたすら高度を上げて行こう、登り始めも中腹あたりも杉林で、その杉林の合間合間から今日の美しい青空を望むことが出来る。登り始めは上着も必要であったが、上着も手袋も脱いで、ひたすらに登り詰めてゆく。中腹あたりで一旦小休止のようななだらかな尾根からまた急登して横移動をすれば山頂直下の道となり、急坂を二つほど登れば階段状の道となり、それを登り詰めれば山頂の真下に至る。すぐに白馬が天に嘶く山頂へと至り四方の景色が広がってくる。まず目につく白峰は日光の連山である。そして、奥多摩の山々は独特な形の大岳山を天に置いて雲取山へと連ね、大菩薩連峰が笹子雁が腹磨り山へと伸びて、南アルプスは北岳と間ノ岳であろう。富士周辺の三つ峠の印象的な形があり、茶屋の横へと回り込めば紛れもなく、盟主富士山がどんと控えている。大室山や丹沢の山塊を一塊として大山がすぐに見えて、江の島三浦半島房総半島まで臨む。後は関東平野で、ここで昼食をいただき、しばし他では見られない景に見惚れようではないか、風も少ししかないので。上着を羽織るほどではないが、急登りで汗をかいたので、背中が多少冷たいが、太陽をさんさんと背中に満たしてあげればそれほどではないだろう。土日であれば頂上の席を確保を叶わないだろうが、今日は月曜日で、何年かぶりでの展望を楽しんで。さあ、高尾山への縦走路を行こう。まずは奈良子峠まで行く。道の霜が溶けて、中央部はよく登山靴に耕されているので、山道の端を歩いて行く、尾根道が多いので、枯木立から右に左に展望がある。左が奥多摩、右が富士山と丹沢で、左右見ながら楽しんでゆこう。三十分程度で奈良子峠へと到着して、この峠からは陣馬の湯へと下山出来る。駅は藤野駅である。次が明王峠で、ここは展望が良く、真正面に富士を見て少し休息をしてゆこう。三 組ぐらいの人が昼食をとっているところである。昔は茶店があり、ここのけんちん汁が大好きでよく食べたものだが、そういうことが思い出される。明王峠の次が。底沢峠ここからは陣馬高原下バス停に戻れる。底沢峠からは巻道を通らないで堂所山へと登る。とても地味な山だが、木下沢林道の終点関場峠から来れば、ここが目的地になり、山巓は狭いけれども、達成感を得るところなので、この地味なところが好きで登っているが、高尾縦走路から来た場合、合流のための道が少々急坂なのが難点のようにも思う。堂所山からは景信山は、小さな瘤はいくつもあるが、だいたい脇道があるのでそこを行こう。しかしながら。巻道でなく、他のところへ連れて行ってくれる道が中にはあるので、これを行くと遭難してしまう。注意しよう。堂所山からは 一 時間強で景信山へと到着する。さすがにどこの茶店も営業していない。また、富士山は完全に雲隠れである。さあ、景信山の相模湖を望むところで一息を入れようではないか。相模湖全体が冬の日を受けて銀色に輝いて美しい。休息を取ったら、今日は小仏峠バス停までの最短のルートをとって帰ろう、ヤゴ沢である。景信山の山頂を降りて尾根道になったところを左に入ると、ジグザグに景信山の山肌をひたすらに降りて、枯れ沢に至れば、だんだん水が多くなってくる、途中水場もあるが、沢に沿って丸木橋を三つほど渡れば、旧甲州街道の山道へと至り、十五分ほどで小仏バス停でに到着する。見れば二時四十分発のバスがある。このバスで高尾駅へと出てご帰還である。今日は五 時間二十 分の山歩きでした。陣馬山の素晴らしい景が何度でも眼前に浮かんでくる。

ありがとう、陣馬山。

ありがとう、友よ。