山藤の樹々の高みを極めをり
今日は、シロヤシオツツジを見に、山へ行ってきました。
山藤を天より御岳ケーブルカー
新緑の囲める御岳ケーブルカー
ケーブルカー待つ列長し若葉風
頂上駅新緑殊にひかりをり
石楠花の捧げるごとく奥社かな
神杉の並ぶ山肌二輪草
山肌の吾に背を向け蝮草
杉の間の新緑の風語りくる
ひと渓の新緑弾けんばかりなり
初夏の鳥声となるひとつ渓
新緑が覆ふ尾根道鳥歌ふ
白雲となる白八潮躑躅かな
白八潮躑躅と雲とむつみ合ふ
白八潮躑躅が放つ雲かとも
白雲の空白八潮躑躅かな
黒揚羽御岳の社より高む
白躑躅世に陰陽のありにけり
白躑躅掌中にある天の雲
天界のことを知りしか白躑躅
山躑躅空と言葉を交はしをり
初夏の鳥声となる日の斑かな
鶯の雑木林を広げをり
新緑の果てなきごとく尾根の道
脇道の狭きを譲り若葉光
奥社こそぞの白八潮躑躅かな
白雲となる白八潮躑躅かな
白躑躅絹のごとくに散りにけり
攀じ登る岩場の八潮躑躅かな
白雲と白躑躅受く奥之院
天空の風となりたる藤の花
ひと叢の大樹すべからく藤の花
石楠花や山巓囲む御師の家
大樹はもツリーのごとく藤の花