浅間山・権現山・弘法山・吾妻山 | 俳句とお星様と山歩き

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俳句は、日々の散歩の頂きものです。お星様の話は、今は中断中です。山歩きは、主に奥多摩周辺が主です。2006年1月6日に開設したヤフーブログから移転してきました。よろしくお願い申し上げます。

 

浅間山・権現山・弘法山・吾妻山

 

久しぶりの静岡の友から連絡があって、温泉に入って一杯という話になり、それでは、一日がもったいないからと、里山を歩いて、旧交をあたためることとした。冬は、やはり、富士山を眺める山が良い。秦野駅は、9時の待ち合わせである。東京の天気予報は、快晴だが、ここら辺は、曇り時々晴れの予報通りであろうか。そのとおりに雲がある。駅の秦野観光案内所で、地図を貰って、友を待てば、定刻に到着で、変わらざる友の顔に安心をして、北へ進みて橋を渡り遊歩道を川に沿って東に歩みゆく、二十分ほどで弘法山入口に到着して、そこからが、ジグザグ道で山道となる。このぐらいの傾斜であれば、一気に登れるので、行けば、途中で休んでいる方もおられる。尾根の高みにぐいと辿り着けば、富士山が雲の中に朧げに姿を現して、見事である。すぐに浅間山で、相模湾のひかりが眩しい。相模灘に身を横たえる大島が、海のひかりの中に浮きたつ。冬霞の中の伊豆の山々、そして箱根の山々が連なる。見事な景色である。この周辺の人々の環境が誠に羨ましい。浅間山からは、一度林道に降りて権現山へと向かう。何れの道も、落葉道であり、枯木道であり、展望もあり、冬の低山をたっぷりと楽しめる。権現山の展望台も、しばし、立ち止まる価値がある。歩めば、左右に返り花が咲き、特に、薊やかわらなでしこが美しい。そこからは、弘法山へと向かう。行き交う人が多いのもこの山塊の特徴であろうか。この里山が愛されている由縁でなかろうか。弘法山は、弘法大師が修行した山とあるが、どうだろう。しかし、鐘楼が立派で、今も、時を告げているとあるのは、流石である。古井戸もポンプ井戸もあり、水を飲んでみたが、美味しいとはいいがたいが、まずくはない。大師堂も立派なもので、お参りをして、ここで、しばし、休憩をとろう。買ってきたメロンパンを頂き、静岡の友が持ってきた蜜柑を食べて、熱いお茶を頂けば、身も暖まって、吾妻山へと歩を進めよう。連山の山の名がみな、それらしく良い。さてと、善波峠へと下ってゆこう。大山の前衛の山々を眺めながら、山道は、土なので、油断をすると滑りやすいが、普通に歩いていると、まずは、大丈夫である。善波峠からは吾妻山までは、少しく距離があるが、枯木立から望む風景を見つつ歩めば、なにほどのことはない。吾妻山の表示を写真に収めて、後は、ひたすら下れば、登山口に至り、高速道のトンネルを潜れば、鶴巻温泉街へと至る。すぐに弘法の里の湯で、ゆっくりと温泉に浸かって、友と乾杯をして、話が果てもない。さてと後は、帰るのみである。

ありがとう、浅間山・権現山・弘法山・吾妻山。

ありがとう、弘法の湯。