白梅 | 俳句とお星様と山歩き

俳句とお星様と山歩き

俳句は、日々の散歩の頂きものです。お星様の話は、今は中断中です。山歩きは、主に奥多摩周辺が主です。2006年1月6日に開設したヤフーブログから移転してきました。よろしくお願い申し上げます。

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一升をぶら下げて友春の宵
 
二月は日数が少ないせいか、殊に短く感じます。月末までにやらなければいけないことが幾つかあり、大体のめどが立った感じです。
 
譬ふらば大地の苦み蕗の薹
道ならぬことに惹かるる春の風邪
海底へ延びる山裾実朝忌
梅開く風の噂に聞く話
水槽に値札をつけて針魚かな
麓よりみなのぼり来て梅まつり
しつとりと空濡れてゐる梅月夜
地の影へ背筋一本枝垂梅
山焼くや火を司る神集ふ
口閉ぢる理不尽なこと木の芽山
下萌や子らは空地で遊べざる
草青みひかりとなりし水平線
追憶や昔のままの春の園
葱坊主町の高みに小学校
まんさくや一筋縄でゆかぬ人
盆梅や淡海を月の渡りゆく
ひつそりと春の鴨ゐる川辺かな
それぞれの想ひ新たや卒業期
春の庭水陽炎を映す樹々
情け容赦なくぽろぽろと杉花粉
春泥にはまるも修業山の道
追はば去り追はねば見えて蜃気楼
何代も変はらぬお椀蜆汁
影落とすものに白雲蜆舟
原っぱに汚点のごとく斑雪
花かたくり小夜の雫を宿しをり
春の雪薄つすらと積む石畳
橋上の傘の二人や春の雪
ホームにて手を振る母や春の雪
想ひ出の中に降り積む春の雪
春の海望む段々畑かな
急登の螺旋階段春の海