
右胸に光る階級出初式
出初式をやるとこが増えてきたやうで、それが伝統文化というものかも知れませんが、変なところに繋がっていかねばいいのではないかと思うのです。
土間といふ小暗きところ飾臼
雪折れの煙や秋田新幹線
シジフォスの神話雪掻きなりしかと
放り投げ地響き立つや雪卸
退却の時図りつつ雪合戦
雪礫小石を入れて威しけり
雪達磨まふ動かせぬほど太る
雪晴の雨かと思ふ雫かな
子供らの剣のごとく氷柱持つ
スケートの真つ赤な靴と白き靴
居酒屋を出て寒月を背負ひゆく
ものを焚く里の煙や藪柑子
奥社への険しき道や青木の実
古代より変はらぬ山河寒椿
葉牡丹や表札どこも屋号なり
シジフォスの神話雪掻きなりしかと
放り投げ地響き立つや雪卸
退却の時図りつつ雪合戦
雪礫小石を入れて威しけり
雪達磨まふ動かせぬほど太る
雪晴の雨かと思ふ雫かな
子供らの剣のごとく氷柱持つ
スケートの真つ赤な靴と白き靴
居酒屋を出て寒月を背負ひゆく
ものを焚く里の煙や藪柑子
奥社への険しき道や青木の実
古代より変はらぬ山河寒椿
葉牡丹や表札どこも屋号なり