
富士山の頭が見えますか。
上養沢バス停より林道に沿い御岳山・日の出山から生涯青春の湯
新年の、登初は日の出山と決めているが、行きのルートをどうとるかがまずは、問題で、御岳山に初詣をしてからを考えると、行ったことがない上養沢からのルートにしようと、決めて、それなら昨年のサルギ尾根と同じバスが使えるのである。やはり、目出度いのは間違いなく日の出山で、そのせいか知らないが、正月は、結構人気がある様にも思える。武蔵五日市に7時59分に到着して、バスは8時20分である。都民の森にに行けると間違ってくる人がある。この前の私も同じだが、どうやら、予定を変更したようで、同じバスである。バスの登山客は5人ぐらいか。どうやら皆さん最終までである。途中に「怒田畑」とかいうバス停があるが、やはり、災害があったところであろうかと、思わぬでもない。その先が「宝沢」である。えらい違いがある。途中で、登山客を一人拾って、最終の上養沢バス停で、全員下車である。すたこら、みなさん早い。一人都民の森に行きそこなった客がいるので、余計なお世話だが、ここら辺では、サルギ尾根が面白いですよと言うと、実はそこに行こうと思ってたのですという。それでは、一つ手前のバス停で降りて、神社の横から登山道になっているなどと、余計なことを言って、彼は、すたこら後戻りする。今朝は、すこぶる寒い。幾分か雪が積もっていて、集落も白い。林道もここら辺は、舗装しているので、凍結していると滑って転ぶのである。山は、注意するが、こういうところは当たり前に歩くので、尚更怖いのである。渓流の音がまことに寒い。それでも、歩くとすぐにあたたかくなるので、私の場合は、すぐに上着を脱いで、下着とシャツの二枚である。耳当てをして、手袋をして、峡の空を見上げれば、まことに青空、けれども、太陽はここまで届いてはくれない。途中に、右手に二つほど日の出山への道を分ける。そこを行けば、日の出山へは近いが、御岳神社へのお参りが出来ない。林道の終点まで歩く。右手に大きな氷柱が出来ている。これから、渓が様々な造形を地上に描くことになる。その一端である。熊鈴を持っていないので、時折拍手をして、人の存在を知らせなければいけない。一人だけ、私と目的が一緒のようである。ほかの人は、日の出山方向であろう。林道の終点へと至り、山肌を詰めてゆく、ひと尾根、ふた尾根越えて、左手が七代の滝・ロックガーデン方面で、右手が長尾台と御岳山である。右手へと急登を詰めてゆく。ここは、ロックガーデンへの本道となるので、降りて来る人も多い。長尾台への入口百メートルほど近くで、「シモバシラの花」を発見。これはやはり美しい。氷の芸術である。長尾台の茶店はやってます。そこから廻り込んで、階段を登り詰めれば、御岳神社です。ここが頂上です。相模灘が光り輝いてます。都内も冬霞ですが、結構見栄えがいいですね。日光方面は、杉の木が大きくなったせいで、展望が今一です。有難いのは、人が並んでません。ゆっくりと初詣です。これはよき時に着ました。神様のお導きです。さてと、階段を降りて、日の出山方面へと歩を進めます。御師の家の、注連飾りが印象的です。ここのは、門の両方に竹を差して、そこに縄を張って、その奥の門に太い注連縄を飾ります。おお、「初詣武藤様」の表示がありました。ご先祖が同じだと趣向も同じなのでしょうか。などと思いつつ、急坂とか下りますので、まだ、凍結してないから、いいようなものですが、そうでなければ、滑りまくりです。すぐに、尾根道となり、途中に畑やら、お墓やらが左手に展開して、ロープウエーの駅方面もよく見えます。電気の釜のあるところがあり、稼働してますから、焼き物を焼いているのでしょう。山道もうっすらと白いですが、アイゼンをつけるほどは凍結してません。時によっては、ここはそういうことがある。尾根らしい道や、杉の木立がとても濃いところや、大岩が今にも崩れそうではないところで、頭上注意のところとか、急坂になったりならなかったりで、そのバランスが、微妙に良いところなのである。四差路になるところがあり、そこが、上養沢からの奥の方の山道がここに合わさる。そこからしばらくで、日の出山へと至る。日の出山荘があるが、営業しているのであろうか。昔は営業もしていたが、今は、閉鎖されたままのようにも思われる。その並びのトイレを拝借して
、頂上はすぐそこで、霜がとろけて、いつもながらに、泥だらけの頂上である。展望は、富士山の頭、雲取山が見えて、都心が全貌で、言うことがない。そこで、昼食である。今日は、パン食で、ここでも温かいお茶で、早く済むところがいいではないか。雲一つないとは、今日の天気で、申し訳ないが、関東の冬の天気は素晴らしく良いのである。早々に、頂上を退散して、後は、一目散に下山であるが、ここら辺がまた、熊の出没地帯で、音が必要なのである。お、結構登ってきている人も降りて来る人も多いので、これは大丈夫。金毘羅尾根の麻生山が右手に見えます。その手前の山肌が真っ白です。途中に日本武尊が、岩に顎を掛けて国を見渡したという岩がある。ここら辺は、伝説が多いところで。そういうことが残っているというところが、ここら辺の魅力でもある。などと思いつつ、杉林の中をどんどんと、高度を下げる。下げて、林道に至れば、すぐに、御師の家である。手前に神社があり、ここも、御岳神社であろう。林道を行けば、左手に、車で御汁粉の販売の店があるではないか、これは珍しい。見れば、一頭の山羊がない草を食む仕草をしている。そして焚火がしてある。これは、所望しなければと、土地の原料で作ったというお汁粉を、美味しくいただく。甘くなく実に美味しい。聞けば、この御師の家は、公民館のように使っているのだそうで、土地の人が、色々な催し、例えば、どんどとかをやっているのだそうである。そんな話をしつつ、離れがたいが、目的の生涯青春の湯へ急ごう。途中に熊野神社があるのも、なにやら歴史をここら辺に感じるのである。お湯は、アルカリ性で、今頃の乾燥したお肌にはもってこいの湯なのである。多分、乾燥肌も一発で治ってしまうとという、素晴らしさである。でも、今日はお客が多くて、多分、ゆっくり飲んで居れないと思って、13時のバスに間に合って、武蔵五日市到着である。そこで、チュウハイを求めて、立川はすでにお幸せな気分となる。
有難う、御岳神社。
有難う、日の出山。
感謝です。