日の出 | 俳句とお星様と山歩き

俳句とお星様と山歩き

俳句は、日々の散歩の頂きものです。お星様の話は、今は中断中です。山歩きは、主に奥多摩周辺が主です。2006年1月6日に開設したヤフーブログから移転してきました。よろしくお願い申し上げます。

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狂ひ舞ふ雄獅子雌獅子を奪ひ合ふ
 
獅子舞というのは、新年の季語で、私は奥多摩の獅子舞が好きで時に見に行くがあれは、ほとんど、八月から九月までのことである。だから、どうも調子が狂ってしまう。確かに、初詣でに行けば、獅子舞をやっているし、今日の初売りでも、デパートが獅子舞を呼んで、樽酒を開けたりしているから、そうなのだろう。
 
ためらひつ開く一輪梅の苑
牡丹の芽生みの苦しみその色に
満作の日へと触手伸ばすかに
蠟梅の宿りたる日を離さざる
太るだけ太り白菜縛らるる
福藁を鳥のとんとん跳ね通る
武蔵野の冬青空を広げをり
薄氷に顔出すやうにものの茎
書初のやうに刷毛雲お正月
石庭に白波かとも霜柱
万両の豊かな庭や大百姓
鉄瓶の湯気ふわふわと茶の間かな
土間踏めば棚引く煙囲炉裏かな
囲炉裏の火揺れ収まらぬ自在鉤
お勝手の神にも太き注連飾
神棚にぴかぴかぴかの七福神
日の高み丘の高みや枯尾花
初富士の肩怒りたるごとく雲
冬晴の丘に登れば分かれ道
埋まるる子犬蹴散らす落葉道