
ひつじの毛肌覆ふかに山眠る
今日は、気持ちよく山を歩いて、気持ち良すぎるぐらいに酔っぱらって、まだまだ、酔ってます。それにしても、雲一つない素晴らしい天気でした。こういうひと日を賜ったことに感謝です。
日当たりてどこか眩しき枯木山
日の差せるところ身を寄せ冬の鯉
縁側は日当たるところ吊柿
満開の熟れ柿の枝と青空と
落葉分け日差しを分けて山の径
登りゆく吾が影濃ゆき冬木立
枯木立見上げ頂上遥かなり
林間の日を負ひ吾も枯木かな
霜柱ぽこりと地球へこみけり
山道のわが声聞けと冬の鳥
雪嶺の南アルプス遥かとす
「峠」てふのみの表示や雪の富士
常に富士横に歩むや枯木立
見知りたる山のかたちや枯木立
陰翳を肌に刻みて雪の富士
吾見よとおのずと崩れ霜柱
冬鳥の空のやうなる声かとも
落葉はもクッションとして下りる山
山肌は日当たるところ冬菜畑
渓の音も山の眠りを妨げず
山眠る吾もとくとく露天の湯
枯木立あくまで青き峡の空
枯木道地図になき道分かれ道
奥多摩の重畳として山眠る
黒ダイア身内に秘めて冬の渓
日を恋ふがごとく頭を伸べ枯尾花
冬桜ひとひら舞ふや渓の空