ファイヤー・ボール・キッド!五味隆典!!Part2 | おおおかのボクシングBLOG

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この『修斗伝承ファイナル』と謳われた興行は特別なイベントであった。
佐藤ルミナのタイトル挑戦(相手はリオン武)!

石田光洋×廣田瑞人の、元修斗環太平洋王者であり、DREAMという団体と戦極という団体の雄同士の対決!

秒殺女王フジメグの×南米王者の試合!

そして、僕にとってのメインイベント、五味隆典の修斗王者との凱旋マッチ!!

プラス、修斗伝承というイベントにふさわしい、歴代修斗王者や出身選手がリング上に一斉に並んで写真撮影!

とにかく、豪華すぎるラインナップだった。

山本“KID”徳郁、日沖発、エンセン井上、中井祐樹、マモル、青木真也、桜井マッハ、川尻達也、宇野薫、郷野聡寛、菊田早苗、川口健次、BJ、上田将勝、中村K太郎、MIKU、三島☆ド根性ノ助、中尾受太郎、帯谷信弘、竹内出、桜井隆多、、、いや、もっといた!!
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この名前を見ただけで、修斗という団体の素晴らしさを感じる。
唯一残念だったのは、佐山聡さんが来場されなかった事ぐらいか…。


そんなわけで、TDCホール(当時はJCBホールだったかな?)にて『修斗伝承ファイナル』で修斗世界ウェルター級チャンピオンの中蔵隆志VS五味隆典が決定し、

その約二ヶ月前の後楽園ホールで行われた修斗の興行時にて、リング上で二人は対峙する。

マイクを持った五味は、「俺はお前のことはよく知らないけれど、俺が勝つ!」
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と言い放ち、中蔵に近づく。
そう挑発して、顔を近づけて睨んできた五味に

「あんた、今それ言える立場ちゃうやろ!」と胸を突き飛ばしながら、言い返す。
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たしかに、五味君は二連敗中で、その言葉にも説得力は以前より落ちている自分を分かってもいた。
だが、そんな自分自身にプレッシャーを与える行動・言動を行う。


なにより五味君は、修斗の王者の力をよく知っている
でも、この試合は、実は五味君から指名したらしい。
戦極で連敗、窮地に立たされた五味隆典の意地として、プロデビューを果たした修斗を復帰の舞台に選んだのだ。

この当時、修斗に出たいとたしかに語るインタビューも多かったが、チャンピオンを指名するのは、どれだけリスキーな事だったのだろうか…。

相対して、このあとすぐに中蔵は、取材でこう話した。
リング上で中蔵が握手の手を差し伸べしたにも拘らず、五味は無視をし、写真撮影のファイティング・ポーズのまま放置した場面について、
「こんなにムカついたのは、いつ以来やろ?挑発に乗せられてしまいました。尊敬しているけど、二連敗して何で今、俺なのかって気持ちはある。」
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……とまあ、色々書こうと思いましたが、よかったら五味隆典×中蔵隆志戦の入場前の煽りVTRをみれば、ほとんど伝わると思う
⬇︎から、観れると思います

http://dai.ly/x98yaw


この煽りVTRでの一言一言が、胸に突き刺さる!

「僕は修斗
自分の背骨やと思ってます」

「負けたら腹切る覚悟です」


-ナレーション-

交わるはずのなかった二人の拳

このリングにしかない、
この伝統にしかない、
語り継がれるものがある

それはいつの時代も、
拳で伝承される…


そんな素晴らしいナレーションの後、二人のチャンピオンが入場する。


故郷への凱旋を祝い、
復活を祈るファン、
満員札止めの会場で、
五味コールが飛ぶ。
ひたすら叫ぶ「五味ー!」という男たちの野太い声!
いつものSCARYとは違う入場曲で

あの!
あの、天下無双の火の玉ボーイ!!

五味隆典が帰ってきた!!!

そして、その後に現王者の中蔵隆志が、ヘビーなマキシマム・ザ・ホルモンの曲をバックに堂々と入場してくる。

思い詰めた、張り詰めた空気をまとい、いつものようにリングに上がる前に水を一含みし、
その水を吐き!
叫び、
リングに上がる!
その水を吐く近くには、
中井祐樹さんが、
席から見届けている。
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これぞ、まさに修斗伝承!!

そんな試合が始まる。

明日に続きます。