躊躇してたこと 浸水被害現場からのレスキュー | 同じ空の下から

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野良さんのTNRとか子猫の保護とか里親探しとか、一応保護活動的なことやってるので、そんな日々の活動のことや保護猫のこと(たまに愚痴や心の叫び)。

この 、近くの住宅に残されてる猫さん。

年末にはこの場所一帯ロープが張られ立ち入り禁止の貼り紙がしてあった。


いよいよ取り壊しが決まったのか…
猫さんの所有者さんはどうするつもりなんだろう。
気になって仕方ないが私にはどうすることもできない。

どうすることもできないのに気になって気になって、数名の頼れる方に相談したけど答えは皆同じ。

まずは飼い主さんと話をしなきゃ。

それは分かってる。

分かってるけど、もしその猫さんたちを何とかしてくれと言われたら、私は何ができる?

保護してほしい言われたら保護できるのか。
里親探してくれ言われたら探せるのか。

できるって言えないから躊躇していた。




でも、取り壊しが4月というのが分かった。



時間がない。
どうする。


できないから見て見ぬふりして放っておくべき?


それができれば悩まず済む。




もう迷ってる時間なんてない。
迷ってるなら思い切っていくしかない。




毎日ごはんをあげに来る方と連絡をとることができた。
飼い主さんは来ることができず、代わりの方が毎日毎日一年以上もお世話に通ってくださっていた。


飼い主さんもお世話に通ってくださっている方も何とかしなくてはと知人に声をかけたりしたものの引き取り手は見つからず、どうすることもできずにいたという。

さらに二月末までには猫たちを退去するよう言われて本当に困っていたらしい。


声をかけてもらえて良かった、気にかけてくれる人がいたとは有難いとおっしゃってくれた。



浸水被害さえなければ、飼い主さんとずっと暮らせていたはずなのに、雨風は凌げるもののこんなボロボロになってしまったところで、電気も暖もない寒い場所で一年以上も猫たちだけで、一日一回通ってくださる方を頼りに生きてきた。


氾濫した川のすぐ脇にある昔ながらの古い住宅で、浄化槽の整備も整っていないような場所だから床下の土壌も決して良いとは言えない。


そんな場所で、飼い猫さんだったのに半野良状態。


健康チェックからウイルス検査からワクチンから、やらなきゃならないことはたくさんある。




初日は警戒して床下に隠れてなかなか出てきてくれなかったけどなんとか一匹が、次の日には二匹、その次の日には三匹とも出てきてくれた。


取り敢えず写真だけ撮って先行で里親募集をかけることにし、里親の声がかかった子から保護して医療にかければいいやくらいに構えていた。

保護する場所がないんだもん。


でも…

タイムリミット過ぎたら、取り壊しの業者などが出入りしますから逃げられても責任は取りませんからって。


そりゃ退去時に置いていってしまった方も悪いかもしれないけど、ちゃんとその事は報告し許可を得て猫さんたちを置いてもらってたわけだし、一生懸命引き取り手探されているのにその対応はないだろう。


保護する場所なくても保護するしかない。

タイムリミット前日、二匹を保護してきた。

一番警戒心の強い子は床下に潜り込み中々捕まらなくて、タイムリミット当日午前1時、やっと保護することができた。


ギリギリセーフ!
躊躇してなきゃもっと余裕もって保護できたのにね。




取り敢えずウチに連れてきたけどマジスペースないから玄関あせる


ウチ、玄関も狭いから困ったもんだ汗