マリナーズのイチローの不振が続いている。
今日(9月11日)現在で、631打数172安打、0.273の成績だ。
果たして、11年連続200安打は達成できるのか?と巷では騒いでいるが、イチローが今年も200安打を打とうとすると、残り11試合で28本は必要となる。
ただ、現在と同率で打ち続けると、今期のイチローの安打数は185本前後になり、到底200安打には届かない。。200本安打を打つには、残り11試合(全試合出場の場合)で6割2分以上の超高打率でいかなければ達成できない計算になる。今期、5月以降、どうしても0.280以上の打率を残せないイチローでは、これは不可能な数字といえよう。
イチローの今年の不振の原因は何なのか?本人が黙して語らぬ現況では推測するしかない。世間では様様な説が飛び交っているが、一番近いのは、「年齢による動体視力の低下」ではないかと思う。
その理由として、走力が落ちていないこと(現在、40盗塁)を挙げている。高齢化による体力の衰えなら、まず脚力が落ちるはであるからだ。「イチローも年だから」、と一言では片付けられない理由の一つだ。
しかし私の推測は、ちょっとこの説とは異なる。それは、動体視力の衰えというより、単なる年齢による視力そのものの低下、だと思っているからだ。
元々、イチローが、0.4くらいの近視(乱視もか?)であることは有名な話であるから知っている人も多いだろう。ただ、本人は眼鏡やコンタクトが肌に合わないらしく、そのままの状態で今日まできているらしい。
それにしても、0.4の視力で毎年200安打をメジャーリーグで打ち続けていたのだから、それだけでも恐れ入ることではある。
ただ、視力の弱い人なら経験あると思うが、どれほどきちんと矯正されていても、数年に一度くらい視力が落ちることがある。今年38歳になるイチローなら、当然そういう状態になったとしても不思議ではあるまい。
ここで、ちょっと話を変えるが、実は私も今年になって、0.8の視力(矯正後)が0.6に落ちた経緯がある。これは、イチローの場合と違って、東北大震災後の半年間のことである。
ご存知の通り、このときの大津波が原因で福島第一原発が爆発(!)し、東京電力が電力不足に陥った。
それに伴い紆余曲折はあったが、日本政府は国民全体に節電を呼びかけ、街中や各ステーション、電車の中からスーパーやコンビニなど至る所で照明などが落ちた。電車の駅では,上り、下りのエスカレーターなども半分以上が停止されるという異常事態となった。
はては各企業まで節電を強要され、それぞれの職場で、ひどいところでは照明がそれまでの3分の一まで落とされたところもあるらしい。真夏の猛暑時に、これは節電というより各企業が節電を逆手にとった「便乗節約」である。不況が慢性化している現状に、各企業にとってこれは実にいいタイミングだったに違いない。
一般社員である我々は暗い中で目を酷使せざるを得ない状況となり、そのせいもあって、あっという間に視力が0.2も低下してしまったのだ。世の中には、多分私と同じ経験をした者が多数いるであろう。ちょっと、腹立たしい気分になるのは私だけではあるまい。
福島第一原発

と、まあ、少し横道に逸れたようなので、話を元に戻すことにする。
視力がさらに落ちたイチローは(時期は昨年の暮れから今年にかけて、ではなかったと思う)多分、矯正をしたのではないか、と思われる。コンタクトかもしれない。
今年のシーズン始めにいつにもなく好調だったのは、あるいはそれまではっきりと見えなかったものが見えるようになったから、なのかもしれない。ただ、あまりにも見えすぎて、バッティングのタイミングが少しずつずれだしたのではなかろうか。痛烈な当たりが、今年は野手の正面を衝く、という場面が多々あった。5月になって、打率が急降下したときも、ライナー性の当たりが多かった。
プロ野球ファンなら知っているが、打撃(バッティング)というのは繊細なもので、首位打者を獲った選手が、翌年急に打てなくなり、前年3割3.4分だった打率が、怪我もしていないのに2割7.8分しか打てなかった、というエピソードは限りなくある。
だから、一度タイミングが狂うと、元にもどすのは容易なことではない。ただ、これまでのイチローなら、シーズン中であっても修正が効いていた。
今年の不調は、それだけ、イチローにとってもただものではなかった、ということだろう。しかし、100年に一人の天才打者イチローのことだ。たとえ、今年200安打を逃したとしても、来年はきっちりと従来のバッティングをみせてくれることだろう。期待している。
マリナーズ イチロー
