苦しくて辛くて、思い通りにならない身体。
調子が悪い時は10mも走れない状況だった。
その状況から、ここまで持ち直せたのは、ラン仲間の存在が大きい。
走る場に顔を見せなくなってもうずいぶん月日が経っているのに、忘れずに声をかけてくれる人がけっして多くはなかったけど何人かいた。
その度に「走れる人に会いたくない」という気持ちが湧いて中々顔を出すことができないでいた。
しかし、今年の6月に意を決して友人たちに会った。
思えばこれがもう一度ペースが上げられたきっかけだったかもしれない。
6月は絶不調の月だった。
梅雨時は気温が安定せず、それに応じて呼吸器の調子が乱高下するのは、この病気を持っている人は誰しも体験していること。
その絶不調の中、一緒に野球観戦をして笑い騒いだ。
なんのわだかまりもなかった。
そこには失われた数年のブランクすらない気がした。
だからかもしれない。。。
もう一度一緒に走りたい。
そう思えるようになった。
そこからだった。
まずは体調を安定させること。
低空飛行でもいいから、安定した状況に持ってくればコントロールが効く。
そうすれば、今やれることが判断できる。
だから調子が悪い時は、セレスタミンの追加投与を医師の指示に従って躊躇なくするようにした。
(現在の通常の服薬はシンビコード2吸入×2 , スピリーバ2吸入 , キプレス , クラレチン)
我慢していたステロイド(プレドニン)も辛い時には積極的に使った。
そうすることによって、身体が少しでも元気になり動ければいいと。。。
薬を使いすぎて効かなくなるという恐怖もあった。
でも、使わないでじっとしているより、使って動いたほうがいいと信じて使った。
おかげで体重はだいぶ増えた。
ステロイドおそるべしだ・・・
ステロイドを使わなくても安定するようになったのが8月の頭。
そこから、減量とレベルアップを目指すことができるようになった。
その途中で会えたラン仲間たち。
以前よりずっと引き締まった体と顔に刺激を受けた。
今まで避けてきたものから逃げることがなくなった。
同じようにはできないかもしれない。
でも、もしかしたら一緒に走れるようになるかもしれない。
そう思えるまでのこの2ヶ月間。
仲間の笑顔が残像となって支えてくれた。
COPDは心を折りにくる病気だと思う。
息ができないってことは直接「死」感じさせられ、動物としての本能的な恐怖感をダイレクトについてくる。
その恐怖感を乗り越えるには、ひとりでは難しい。
励まし合える仲間が必要なんじゃないかって思うようになった。
いや、ちょっと違うな。
頑張れというのではなく、今はやらなくても大丈夫と言える仲間だな。
頑張りすぎたら死んでしまう。
だからブログも再開してみた。
何ができるかわからない。
でも、COPDに苦しみながらもランニングを続ける仲間たちと何か一緒にできればいいなと。
今は漠然と考えている。