タイトルを見て
最初は「どういう意味？？？」となりましたが
「触れなば落ちん風情」という諺から来ているタイトルだと分かりました
“思わず触れたくなる、触れればすぐさま魅力に取りつかれる“という意味なんですね
読み進めていく内に
「触れても(体の関係があったとしても)家族を捨てない堕ちない人」と言う意味かな？
とも思ったんですけどね
この漫画、１１巻あるのですが
デジタル漫画で一気に読みました
NHKでドラマ化したようですが
こちらは未見です
主婦が恋に落ちるんですが
「堕ちる」のとは違います
「不倫」とも微妙に違う
「欲とか淫らさのない大人の恋事情」っていう感じです
主人公は、家庭も子供も大事にしていて、自分の見てくれは二の次の女性
好きになる相手は、旦那さんの会社の派遣社員の男性で隣に住んでいます
この男性は独身で、演劇との二束わらじを履いているんですよね
「純愛」というより「純恋」と言った方がふさわしいかな？
キスだけで体の関係はなし
純愛(恋)の方が、体だけの浮気より、パートナー(夫)への裏切り度は上かも知れませんけどね
家庭を持つ主婦が
パートナー(夫)よりも、自分と価値観の合うトキメク人と出会ったら
・・・うーん、そりゃ惹かれるよね
しかも、自分を異性として見てくれて、自分の内面を好きでいてくれるなら尚更でしょ
周囲の人達というか、脇役キャラもなんかいいんですよね
主人公の家庭を壊さないようフォーローを入れつつ
なんとか恋が成就するよう願っているんですよね(当然、ジレンマもある)
好きな気持ちを抱えたままのお別れのシーンはせつなかったですね
主人公は後悔しつつも
後悔しない生き方を選んだのかな。。。(どちらに転んでも後悔だよね)
子供はだんだん手が掛からなくなるし
パートナー(夫)と二人きりの時間を過ごす未来がやってくるわけで
そうなった時は、好きな人の所へ行ってもいいんじゃないかな・・・と思ってしまうんですけどね
パートナー(夫)を嫌いになったわけじゃないし、「家族」だから、そう簡単には行かないかもだけど。。。
またこのラストが
「えっ？？？」と言う感じでしたね。。。
なんだか、外国映画みたい。。。
恐らくですが
男性は
新天地で、志半ばでこの世を去ると思われるシチュエーションなんですよね
子供たちが巣立ってから
それから離婚して
主人公には再婚して欲しかったという、私の願いは叶いませんでした
この運命が
もし分かっていたら
二人の間に一度くらいは体の関係があっても良かったのかなと
読者としては思ってしまうんですよ
もし、亡くなったこと知ったら
主人公はどうなってしまうんだろう。。。
恋い慕う気持ちが強いままなら地獄だし
願わくば、いい思い出に昇華して欲しいと
一読者としては願っているんですけどね
男性が生きていた場合の未来バージョンも読みたかったな。。。と思いましたね
「マディソン郡の橋」も不倫モノですが
私はあちらも好きなんですよね
映画も小説も両方好き
映画は、メリル・ストリープとクリント・イーストウッドが演じていました
あちらも、主人公の女性が家庭を持っていて、男性は独り身
短い不倫関係で、主人公の家族の為に離れ離れになるんだけれど
主人公が亡くなった後に、大人になった子供たちが母親の過去を(密かな恋)を知るんですけどね
そんな主人公の気持ちを受け入れた子供達(大人だけど)が凄いかな
主人公の遺言通り、マディソン郡の橋のたもとにお骨を撒くんですからね
あれ以来かな・・・
大人の恋愛モノで「いい作品」だと思ったのは
それが「ふれなばおちん」でした
ちなみに
自分は全く恋愛願望はないです
自分のことは二の次で相手に合わせることを散々したし(だから長く続いたんでしょうね)、
時間も自分の為に使いたいというか、そーゆーのをひっくるめて全部面倒だから(笑)
こういうのは、映画・ドラマ・小説・漫画・アニメで充分ですわー
小説・漫画を月１万円までの予算で読んでいますが(小説は紙ベースで漫画は９割デジタル)
ジャンルを問わず「生きている間に、あとどれだけ読めるかな。。。」と思いながら読んでいますね(映画もドラマとかもだけど)
計算すると、そんなに読めないですからねー
なので、いい作品に出会えると得した気分になりますね