上田市の信州音楽村で行われた、元航空幕僚長
田母神俊雄氏の「日本人よ、誇りを取り戻せ!」
と題する講演に行って来ました。
「戦後の日本には軍事に対して発言する、言論の自由がない。
外交手段として“核武装をする”という静かな議論があってもいい」
という軍備の話に留まらず、
「日本はアメリカの指示による郵政民営化や市場原理主義等、
アメリカの実質支配を受けている。
日本の“談合”は悪と言われてきたが、果たしてそうだったか。
日本の共存共栄、和の精神の象徴ではなかったか。
倒産した会社のセーフティーネットにかかる金と人を考えたら
トータルでは一体どちらが安いのか?」
「日本の政治で大切なのは“政局にしないこと”
政権維持が目的である」
いずれの主張も、思わず唸ってしまうものでした。
歴史認識について、「このような見方もある」と
勉強になりました。
「危険人物の田母神です」に始まる約100分の講演は
ユーモアにあふれ、あっという間に過ぎました。
最後の質疑応答では
「北方領土の返還に向け、日本はどのような外交政策をとるべきか?」
と質問したところ
「取られたものを今のままの交渉で取り返すのは難しい。
ロシアが困った時に援助をし、その見返りとして返還してもらうしかない
のではないか」
という現実路線の回答でした。
タブーと言われていることににあえて触れ、堂々と論じる姿勢に
感銘を受けました。
私も防衛、外交手段については様々な議論があってもいいと思います。
もちろん、「平和」という大原則を念頭に置いた上で。