ひまわり もうひとつの花 | Whistle Stop Cafe Ⅱ

Whistle Stop Cafe Ⅱ

Les Aventuriers Deuxième étape

 



大が山ほどつく名作「ひまわり」である。
映画史に残る傑作の一本でもあり、イタリアの国民的な大女優のソフィアローレンの代表作でもある。
圧巻はあの地平線まで埋め尽くさんようなひまわりの風景。
これには世界中の人々が感嘆したはずだ。

印象的な一面に広がったひまわり畑。(このひまわりの下には、戦没者が眠っている)
しかし、目に焼きついたのは、ひまわりの映像だけでは終わらなかった。
映画を観終わった後数日経っても、じわっと頭の中で浮かびあがってくる。
同じ事を思う人は周りの映画ファンにもいた。
やっぱりな、である。



 

 

そのひまわりの風景とソフィア・ローレンを差し置き美しい女優が登場する。

第二次大戦中ソ連で凍死寸前のマルチェロを救い、
その後、彼と結婚するマーシャを演じたのが、ロシアの女優=リュドミラ・サベーリエワである。
ソフィアの熱演には悪いが、途中からそちらへ感情移入してしまった。
凛としつつも、そこはかとなさもある、繊細で透明感の美しい女優だ。

 


 

戦争に引き裂かれた深い悲しみを伴った作品であるが、
マーシャの美しさを愛でるのも映画というエンターティメントでは
それも良いではないか。
 

今度「ひまわり」を観る際には、このけなげで可憐な女優に注目して、
スピンオフ的なる鑑賞をしてはどうであろう。

 

リュドミラ・サベーリエワ(左) ヴィットリオ・デ・シーカ 監督 (中央)  ソフィア・ローレン(右)

 

 

 

 

 

ポスターもサントラのレコードジャケットもソフィア・ローレンより大きく

リュドミラ・サベーリエワのアップが載っている。