院内を徘徊していましたら”あんたが毎朝、歩行する足音に励まさ
れて私もやらにゃいかんと思いながらついつい日がたってしまいま
す”とお世辞なのか皮肉なのかわからない言葉を投げかけた、おっ
さんがいましたが、ついに歩行する姿は見かけませんでした。そう
いえば、おばさんが3人で昼間の忙しいときに横歩きで、ぶらぶら
散歩する姿があって厄介だなと思っていましたら3日で病室で、お
しゃべりに変更されてホッとしたことがありました。とにかく年中

行事というか変人のひとり旅は続きました。すると神さまは一生懸
命努力すると素晴らしい贈り物をくださるんですね、通算54日間
絶食に耐えて口からメシが食えるようになってトイレに行って便器
を覗いたら赤ちゃんのようなウン〇がありました。バナナのような
色でヘンな言い方ですが新鮮な感じなんです。医者に言わせたら長
い間食事をとらなかったことで腸や内臓が修復されたんだそうです
胃の調子もよくて食欲も旺盛で退院後はおかげさまで体重もふえて

元の体重をオーバーしてしまいました。ですから”ガンになると痩
せる”という定説からみたらガン細胞は、どこかへ出て行ってくれ
たと思っています。さて神さまの贈り物といえばこんな話を思い出
しました。私が南方から帰還して九州に戻ってきたときのことです
入社が同期で同のの戦友が飲み過ぎて、会社に出たり出なかったり
の厄介者になって、それが災いして孤立してしまい酒におぼれて病
院の常連になっていたんです。私は親友が欠勤が続いて会社での、

鼻つまみになっていたのを知り家に押しかけて奥さんをまえに”甘
ったれるな!あんたには奥さんや子供がいるじゃないか!”と殴り
かからんばかりに説教したのを契機に”1年間、断酒して肝臓を再生
させる”と約束してくれたんです。半信半疑でしたがそれ以来、会
社のイベントはもちろんのことプライベートな付き合いを一切封印
して一年間、酒を一滴も飲まなかったんです。そうしましたら肝硬変
の入り口までなった重篤な病症が見事に新品の肝臓に再生したんです

赤ちゃんのようなウン〇を見ながら、そんな思い出が頭をよぎりまし
た。その彼は現役時代は曲がったことが大嫌いで同僚や上司と衝突を
くりかえして酒が唯一の友達になってしまったということもあとで知
りました。退職後は会社関連のイベントには顔を出さなくなって私と
も会わなくなってしまいましたが子どもさんや孫たちに囲まれて幸せ
に過ごしていると風の便りに聞いたことがあります。かくいう私もヘ
マ続きのダメ男ですが行く先々でときの氏神に助けられてこうして生
き恥をさらしています。
 
  ”そのうち そのうち べんかいしながら 日がくれる”
              相田みつお 代読 ぐっさんハイ
1回目の施術が終わって、かみさんや看護師さんに当たり散らす私に
見慣れない集団が現れました男2名女性2名で、いずれも深刻な顔を
しています、年長の男性が”この度は、大変なご苦労だったみたい
ですね、H先生から依頼がありましてお邪魔して、お話を伺ったり、
お慰めしたりするように仰せつかって伺いました”と舌を噛みそう
なバカ丁寧な挨拶をしました。私はわが家に時々、全身で不幸を背
負ったようなひとが幸せのパンフレットを配るひとたちかと思いま

した。でも白衣を着用していますから病院のひとたちなんでしょう
つぎの年配の男性が”誰だって治療を受けるときは不安になるもの
です、でもよく頑張りましたね”と死にそうになったことも知らな
いでよく言うよと思いました。しばらく沈黙が続きました。で、私
が”東南アジアに出稼ぎにいった端の苦しさに比べたらなんでもな
いですよ”と場違いなことを口走ってしまいました。咄嗟に出た言
葉ですが今だに英語がしゃべれないトラウマを引きずっているんで

すねえ。葬儀屋みたいな連中は”へえ東南アジアですか、国は何処
ですか。で、何年いたんですか、仕事はなんですか”などとおよそ
病院とはかけ離れた話題で、ひとりで盛り上がりました。話題を切
り替えるべく女性の一人が病人に添った雰囲気で”悩んだり困った
ようなことがありましたら、いつでもお呼びください”といったか
と思ったら、それを合図にリーダーらしき男性が”今日はこの辺で
失礼します”といって一斉に姿を消しました。かみさんが”折角、

みなさんがいらしたんだから少しぐらい話を聞いてあげたらよかっ
たのに”と言いました。”オレばすぐ死ぬて思うて来たとやろうが
そげな連中の話ば聞かるっか!”と口では勇ましいことをいうくせ
に息があがってしまいました。しばらくしてH先生が現れて”元気
なようですね。その調子なら大丈夫です”と言いますから、”葬儀
屋が予約ば取りに来たごたったばってん誰ですか”と訊きましたら
”カウンセラーの先生たちです、しかし熱弁だったと聞き安心しま

した”とイタズラっぽい表情をして消えて行きました。また1週間ぐ
らいして4人組が現れました。見えるのは結構なんですが沈痛な面
持ちの顔が4つもありますと、こっちまで憂鬱になりますな、そこで
また南方の話で煙りに巻こうとしましたら今まで口を開かなかった、
女性が”お話では点滴中から歩いたそうですが大丈夫ですか”と驚い
たような表情で話かけてきました。待ってましたとばかりにまた老人
の独演会が始まりました。如何に辛くて苦しかたったか2回目からは

ふらつきながら点滴中にも動き回ったことなどうんざりするほど話が
続きました。長話に耐える先生方はさすが、人に寄り添うのが商売の
先生方だと感心しました。しゃべり疲れた私は”いやぁつまらない話
を長々とありがとうございました”とついお礼を口にしてしまいまし
た。口々に賞賛の言葉を浴びた私はすっかり上機嫌になり、その様子
をみてとったリーダーらしき男性が”大変貴重なお話や常識では考え
られないような行動力には頭が下がります、しかし、くれぐれも担当

医の指示を受けてからになさって下さい”と言ったかと思ったら前回
同様にあっという間に消えて行きました。それ以来、寄り添う人たち
は現れませんでした。しかしなんですな、いくら重篤な患者を相手す
る職種であっても、前傾姿勢で重苦しい表情は考えものですな。出来
ることなら痩せて如何にも死神が寄ってきそうなタイプではなく、ぽ
っちゃり型でネアカなひとがよろしいようで、(ポカッ!この人手不
足なときに贅沢いうんじゃないの、暇人のいうことをイチイチ聞いて
くれるだけ有り難いわよ!)、そりゃそうだ。

   いざとなると 人間は弱いからねえ 人間のわたし
           相田みつお 代読 ぐっさんハイ
”先日、タクシーに乗った。女性ドライバーだった。世間話をして
いたら、自分は60歳だと自己紹介しながら私の年を聞いてきた。
”65歳です”と答えたら”ああそう、若いわね”とお世辞を言わ
れた。”でも65歳で働いているのなら契約社員?”と言われた。
んんん?でも考えてみたら確かに私は契約社員だ、”ハハハイ、そ
うです”。”契約終了まであと何年?”、”3年半です”、”その
後も働き続けるの?”、”さあどうでしょうか?ボスの意向如何で

す”。果てこのおっさんの職業は、、。国会議員のセンセなんです。
国会のセンセといえば他人任せで命名した「民進党」の政調会長に
抜擢された山尾志桜里センセの秘書がガソリンスタンドの領収書を
かき集めて政治資金として計上、その金額が1年間で230万円。
植木 等の唄じゃありませんが”♪かき集めたスタンドの領収書で
乗った距離は地球の5周分!”と与党のセンセ方が鼻歌を歌いたく
なるようなスキャンダルを三流誌が暴いていましたな。山尾センセ

は汗びっしょりで”秘書がやった、その秘書の行方がわからない。
私は政調会長の職を全うすることで責任を果たしたい”と早口で釈
明していました。いつも”任命責任を!”と金切り声をあげるのが
得意な民進党のセンセ、黙ってないでなんとか言ったらどうなのさ”
確かに国民の選択を受けて金バッチをつけ国会で居眠りをしたりス
マホや三流雑誌に書かれていないか、あるいは与党を攻撃するネタ
が書いていないか目を皿のようにして解散となりゃ米つきバッタの
ように郵便ポストにも頭をさげるセンセ方。”ボスとはドライバー

を含めた国民のみなさまである”と言いたかったようですが契約社員
とは当意即妙ですな。てめえたちがこれから命運をともにする「党名
」を他人任せで決めたあとの予算委員会で民進党」のセンセが無理や
り安倍首相に祝辞を言わせたあと建設的な意見でも提案するのかと固
唾をのんで見守っていましたら相変わらず、いちゃもんのオンパレー
ドに、がっかりポンでした(あら朝ドラみたい)。党名を他人任せに
した本当のわけは、てめえたちの泥仕合をみせたくなったんでしょ?

と勘繰りたくなるような体質はかわりませんな。あたしゃね、ひとの
ことを四の五のいう輩は大嫌いなんです。安倍首相とは縁もゆかりも
ありませんが、批判轟々のなかで提案しジッコーしていく、そんな姿
勢が好きなんです。岡田民進党代表あなただって、つべこべいわず積
極的に具体策を提案してごらんなさい、あたしゃ、あなたも好きにな
りますよ。あら、さっきから下を向きっ放しの山尾センセ、三流誌を
ふりかざして責め立てた甘利さんは、秘書の責任をとって大臣のポス
トを返上しましたぞ。センセだって潔く辞任したら如何です。

  ねえ絶滅危惧政党の福島センセ イチローセンセ ぐっさんハイ

 小話:”おやじ、カンタンにくっついたり剥がしたりできる紙シー
  ルは、あるかね”。”たくさんあるよ。選挙のためにとりあえず
 くっつけてじきに剥がせるやつとか最初から相性が悪くて全然くっ
 つかないやつとか、いろいろあるけど、どうするかい?いずれにし
 ても、長持ちしないシールだけど”。(登場人物 岡田、松野セン
 セほか大勢)脚色 山藤彰二   語り部 出前屋 ぐっさんハイ