空母海鷹-② | 大神回天基地ブログ

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太平洋戦争末期に出現した特攻隊。大分県日出町にあった人間魚雷「回天」の訓練基地・大神基地の歴史や基地設備及び「回天」の開発経緯・構造・作戦内容(神潮特別攻撃隊)を紹介します。また大神基地に関連した空母「海鷹」等の艦艇や使用武器について紹介もしていきます。

○海上護衛任務


(公試験中の海鷹・艦艇写真のデジタル着彩様より

海鷹は航空機24機・97式艦上攻撃機(佐伯航空隊所属)を搭載できましたが、小型であったため、向かい風に艦首を向けても離発着が難しく、第一線級空母としては使用できないきと判断。海上護衛総隊に配属され、船団護衛や航空機輸送任務につきました。

護衛任務の内容は以下の通りです。
(船団については「ヒ船団」を参照)

昭和19年1月12日~2月9日
マニラ、シンガポール、タラカン、パラオ、トラック、サイパンへの輸送任務。

昭和19年4月1日~16日
「門司~シンガポール/『ヒ五七船団』」
『ヒ五七船団』陸軍舟艇母船「神州丸」とタンカー8隻を、艦艇7隻とともに護衛。

昭和19年4月21日~5月3日
「シンガポール~門司/『ヒ五八船団』」
『ヒ五八船団』7隻〔タンカー〕を、艦艇4隻〔海防艦九号・「択捉」・「壱岐」・「占守」〕とともに護衛。

昭和19年5月29日~6月12日
「門司~シンガポール/『ヒ六五船団』」
『ヒ六五船団』12隻を、艦艇7隻とともに護衛。
海防艦「淡路」が沈没、輸送船2隻が小破。

昭和19年6月?日~26日
「シンガポール~門司/『ヒ六六船団』」

昭和19年7月13日~8月4日
門司を出港。零戦55機、彗星艦爆10機を搭載。マニラに輸送。門司に帰着。

昭和19年8月3(?)日~10月1日
機関故障のため、呉工廠にて修理。

昭和19年10月25日~11月3日
「空母緊急輸送部隊」
艦攻12機を搭載、高雄航空廠への機材を「竜鳳」とともに基隆へ緊急輸送。
門司・六連港に帰投。

昭和19年11月25日~20年1月13日
「門司~シンガポール/『ヒ八三船団』」
艦攻14機搭載、マニラに向かう輸送船5隻(陸軍第十師団乗船)、シンガポールに向かうタンカー3隻の護衛。

高雄、シンガポール、サンジャック、ハイフォン、香港、舟山島への輸送任務を行い、門司に帰投。

昭和19年4月24日
仏印サイゴン東岸にて、上空直衛中の九七式艦攻が潜航に入った米ガトー級潜水艦「ロバロ」を発見。爆雷を投下し小破を与えています。

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次回は「空母海鷹-③」です。
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