ネットでよく見かける言葉。
無能、頭が悪い等々。
このような言葉を目にし、耳にするたびにとても嫌な気持ちになる。
僕自身、それほど能力もないし、おつむもよろしくない。
だから、このような言葉に反応するのかもしれない。
でも、能力がないから、周りの人たちの有能さがよくわかる。
おつむもよろしくないから、周りの人たちの優秀さがよくわかる。
だから、常々そんな人たちを頼りにし、感謝し、協力できるような関係をつくっていきたいと考えている。
僕たちは目に見える範囲、耳で聞こえる範囲、そして頭で理解できる範囲で物事を判断しがちだ。
でも、目に見える範囲がすべてなのだろうか?
耳で聞こえる範囲がすべてなのだろうか?
本当は目ではとらえきれないミクロの世界、マクロの世界があり、聴覚では感じ取れないような音も存在するのではないか?
自分が理解できていると思う範囲で世の中が成り立ち、人間の存在理由がそこにあるわけでもないと思う。
自己が優秀で、すべてのことがわかっているかのように他者を決めつけ、貶めては決してならない。
優秀ではないと思うからこそ、本を読み、勉強していく。
その中で、他者の有能さ、素晴らしい資質により深く気づいていく必要があると自分は考える。
「どんな人であれ、決して人をナメてはいけないよ。バカにしてはいけないよ。」
ある方からこの言葉をいただいたとき、僕は自分自身を省みた。
人をある一面からのみ判断してはいけない。
その人には、自分だけが見えていない素晴らしい資質、能力があるのだから。
自分の優秀さを鼻にかけ、有能無能を断罪する人。
一方、他者の能力、優秀さに気づき、もっと本を読んで勉強しようとする人。
どちらが魅力的だろうか?
どちらがかっこいいだろうか?
そして、どちらに人は心より惜しみなく力を貸してくれるのだろうか?
そして、どちらが人生の理に適っているのだろうか?