物質主義 | 仕事道を極める

仕事道を極める

多くの人が、多くの時間を費やすのが仕事。単なる作業ではなく、極めたい道として仕事をとらえていきたい。

私は頭がいい。私は利口だ。

 

そんな顔をした人間をよく見かける。

 

社会的な成果をおさめている人であれば、なおさら周りは優秀と判断する。

 

その判断に疑問をもつこともない。

 

しかし、これはとんでもない誤解だ。

 

本当に頭が良い人とさかしらな人との区別がつかない。

 

目に見えないものを感じる、目に見えないものを見ようとする。

 

そこに人間の力など及びもしないとてつもない力があると感じる。

 

そのような力を古来から人々は感じてきた。

 

それが科学技術の発達により、その感覚が薄れてきた。

 

だから、単にさかしらな人を頭がいい人などととんでもない判断をする。

 

どんなに社会的な成果を上げようと、さかしらな人間は浅い。

 

人智を超えたとてつもない力を前にすれば、人間の力など微小なものに過ぎない。

 

どんなに科学時術が発達しても、たった一枚の葉っぱすら人間には作れない。

 

そこに気づけば、どうしても謙虚にならざるを得ないし、さかしらな表情などは消し飛ぶ。

 

自分の無力さ、愚かさを嫌でも認識する者のみが、本質にいたろうとする。

 

そもそも生命は何故、そして何によって生まれるのか?そして、どこに向かうのか?

 

人間の使命は何か?

 

そんな根源的な問いを忘れ、物質によってこの世は成り立っているという浅はかな観念。

 

この蔓延が、利口ぶった出過ぎたふるまいをする人間を優秀とはき違える。

 

勝ち負け、持つもの持たざるものとを単純に分けるだけの世界は変わらない。

 

世の中は政治家や官僚、大企業などの誰かが変えてくれるわけではない。

 

自分の観念に疑問を挟む自分のみが変えていく。