自分の仕事柄、守秘義務なるものが課せられている。
人様が知られたくないような事柄を業務上、自分が知る必要があるからだ。
では、守秘義務とは、そもそも何か?
法律に定められ、違反すると罰則が科せられる決まり、義務。
しかし、これは単なる理屈。
本来は、義務があろうがなかろうが、人様が知られたくないことは、自分の胸にそっとしまっておく心。
つまり、人情が先にこなければ、こんな義務に意味はない。
かの天才数学者岡潔は言う。
「知も意も情が根底になければ、意味をなさない。」