ボスとの面談の日。
私からは、上半期の活動状況と、下半期の計画を報告。
そして、ボスからは提案を一つ受けた。
「左桜の担当先を増やしたい。 東海地方の中心拠点先だ。」
光栄なことだが、これ以上の大きな負担を被りたくないということと、引き受ければ最低でも3年以上は名古屋からの異動は無いということが頭を悩ませる。 奥さんのこと…、これから産まれる子供のこと…、千葉に残した母のこと…、ベランダのこと…、色々なことが頭をよぎる。
断ろうと思えば、断れる。 しかし、私のような若造が贅沢を言うことが良いことなのだろうか。 また、せっかく話を持ち掛けてくれている上層部の期待に応えたいという気持ちが決して無い訳ではない。
私は、現在の正直な葛藤をボスに伝えた。 すると、「時間はまだある。ゆっくり考えて欲しい。」と、ボス。
現在、台風4号接近中。
窓の外は、にわか雨でどんよりと暗くなったり、突如明るくなったり。 降るのか降らないのか…、やるのかやらないのか…、不安定で落ち着かない。