見ましたか?NHKBShi 「剱岳」 | 公務員ってこんなもん。

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ある地方公務員の日常。
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なぞの職業「公務員」もこれで完璧?

先週の土曜日。

以前宣伝させてもらったNHKBShi「剱岳測量物語」(だったかな?)が放送されました。

放送時間が、クライマックスシリーズ中継の関係で1時間遅れになって、午後9時30分から午後11時までになってましたが。

私の感想は、すごいなあ、の一言でした。


まず、当時の測量風景を再現するために、重量63kgの三角点の測量標を持って登っていたこと。

現在は高所への設置のために、軽量標といって中が空洞になった軽いものが認められ、当時からするとかなり資材の運搬は楽になっているようですが、当時は重い標石を背負って、山を登ったんですね。
しかも、前人未到の山を、重い石を担いで登ることがどれほど大変だったか。
それをこの番組は、見事に再現してくれていました。

また、剱岳登頂だけでも命がけのことであるのに、さらに何度も資材を運搬の運搬のために剱岳に上り、さらに測量まで行っていたことと、その測量の正確さ。

番組の最後に実際に測量していましたように、今ではGPS測量が主流であり、正確な測量を行う技術は当然、今の方が格段に進歩しています。
そんな条件の違いにも関わらず、当時の測量が非常に精度が高かったことは、感嘆に値することだと思います。

地図は私たちの生活に欠かすことができないものですが、それがどのように作られているかについては、知らない人がほとんどだと思います。
その影で、国土地理院を中心に、多くの人たちの努力があることを、この番組を通じて少しでも知ってもらえたらいいな、と思います。

私も、地図作りの一部を担う立場として、こうした番組や映画がもっと放送されるといいのになと感じました。


ところで、余談ですが。
番組に出演していた、撮影に協力した測量会社「上智」さん。
仕事上でお付き合いをさせていただいたことがあり、今回の放送予定もそこから情報をいただきました。
以前一緒に仕事をさせていただいていた方が番組にも出ていて、すごいことをされているんだなあとあらためて感じました。