今日は12月補正予算のヒアリングでした。
今回の補正は、通常業務としてはきわめて小規模な補正でした。
財政当局からも、財政状況が厳しく、補正予算が組めない状態なので、積極的に今わかっている範囲で減額できるものは減額して欲しい、との依頼がありました。
そんな中、わが部局の補正は5件、数百万という内容。
そのほとんどが企業誘致のための財政支援措置なので、特に問題なし。
若干の首長査定の際の説明資料の提出を求められるだけで終わりました。
ただ、ここでひとつ大きな課題が。
そうです。
台風18号による災害復旧関係の予算があるんです。
今回の台風災害の特徴は、土木施設や家屋などへの被害は比較的少なく、農林施設、特に農地の被害が際立って多かったこと。
わがまちでも、最終的な集計の結果、数十件の被害が発生していました。
災害復旧には、国から補助金が交付されますが、それでも一旦自治体側で全額の予算を組まなきゃなりません。その分の工事費はまだ集計中ということで、後日補正予算に上乗せで要求することになりましたが、概算でも1億程度はいくそうです。
そして、それ以上に問題なのが、国庫補助を受けるために、国の災害査定を受ける必要があるんですが、その査定資料の作成のための測量・設計費用。
これは、12月補正の議決を待っていては間に合わないので、予備費という非常時用にプールされた予算から支出してもらうことになるんですが、この予備費が足らない。
しかし、被災した施設の復旧のために、国から補助を受けるためにはどうしても必要な費用です。
財政当局側からは、自前で、職員で測量・設計はできないのか等の現場を知らない質問が出されましたが、いかんせん件数が多すぎるので、緊急措置的に他部署から人員を一時的に補充でもしてもらえない限り、コンサルタント業者に委託するしか方法がないことを伝えました。
最後は、災害のことであるので、何とか財源については財政当局側で考えることとなり、予算については何とかすると約束してもらい、ほっとしました。
災害は、起こったそのときよりもその後の復旧にエネルギーが必要だと、実感した一日でした。