日本の4つの端を歩いてつなぐ旅 -ON THE ROAD EDGES-  -3ページ目

日本の4つの端を歩いてつなぐ旅 -ON THE ROAD EDGES- 

2024年で15年目。31回の旅で本土最南端の鹿児島県佐多岬から最西端の神崎鼻を経て関門海峡を渡り安芸の宮島、天橋立、石見銀山や木曽路、松島を歩き、本州最後の県青森の八戸駅まで歩きました。

2026年7月27日、熊本城を訪れました。最大震度7を観測した令和八年熊本地震の一日半前のことになります。

 

 

早朝に熊本の宿を発ち、駐車場を探してお城の周りを三十分ほども右往左往。裏手から回り込んだのが間違いのもとでした。やっとのことでメインと思われる「二の丸駐車場」にたどり着いたのが、ちょうど開場時刻の8:00。二番乗りの駐車場は「ドアパンチ」を避けるため、はじっこに停めます。

 

 

今朝も暑い九州は熊本県。観光客を南口に導く赤いラインに沿って歩いていくとゲートでふさがれ、開門は8:45とあります。時間をつぶすため「お食事処・お土産処 桜の小路」のベンチに座り、親父は毎朝の習慣の缶コーヒーをすすっています。二人とも手持無沙汰にお店の開店準備に忙しい店員さんをボーっと眺め、セミの鳴き声と時間をやり過ごします。

たくさんのセミの抜け殻が、今にもみんな歩き出しそうに木の幹にとりついていました。

 

 

行幸坂を上り南口券売所でまたしばし待つ間に、武士やお姫様の格好をした「熊本城おもてなし武将隊」が観覧の説明をしてくれます。

「ありゃ見てるだけで暑いな。たいへんだ」

 

 

板張りの「特別見学通路」を歩き本丸へ。以前訪れたときは自由に城内を歩き回れたのですが、十年前の熊本地震で甚大な被害を受け、その修復のために観光客の立ち入れる区域を制限しています。「数寄屋丸」の崩れた石垣が現在の熊本城の立ち位置を物語っています。

 

 

「闇り通路」をくぐりぬけ本丸に出ると、威風堂々とした大天守と小天守の眺めが待っていました。圧巻の熊本城です。

日陰のベンチで休む父親をおもんぱかって先の「おもてなし武将隊」の一人が、

「天守の中ではエレベーターをご利用いただけます。(健常者が使えないように)暗証番号方式になっていますので、係の者に話をしていただければ教えてくれます」とのこと。すでに暑さでギブ・アップ寸前の親父にはありがたいお話でした。

三本のエレベーターを乗り継いでお城の歴史や武具を見て回り、最上階の展望フロアへ。高いところが苦手な親父と私は景色に足を止めることもなく、さらっと一周しただけでそそくさと階段を降りていきます。

 

 

帰り際、「本丸お休み処」で私は御城印を、親父はキーホルダーを購入しました。

 

未申櫓

 

日本100名城 41/100

熊本城

 

2026年7月26日、関門海峡を渡り九州に入り、福岡城を訪れました。

 

天守台

 

車を降りると「シャワシャワシャワ」とセミの大合唱に包まれます。関東の暑っ苦しいアブラゼミの鳴き声ではなく、品のある(と、私は感じる)クマゼミです。昨日の山口の川沿いに比べて、格段に暑い大気がまとわりつきます。

 

 

「どんなセミだか、見てみたいな」と親父様。鳴き声を頼りにしきりに木を見上げていますがなかなか見つかりません。

「死んだ奴でいいからころがってねぇかな」

「地中から出てきたばかりで元気だから、まだ死なないでしょ」しょうもない親子の会話です。

 

鉄御門

 

天守台は発掘調査とやらで立入禁止。夏休みくらい外せばいいのに。

周辺には櫓や門などが残っているようですが、この暑さでは親父に無理はさせられません。

猛烈な熱気の中、やっとのことで三の丸スクエアまで歩き、御城印を買い求めました。

石垣巡りとセミ探しの福岡城でした。

 

日本100名城 40/100

福岡城

 

2026年7月25日、錦帯橋を渡ったあと岩国城を訪れました。

 

 

親父の暑さ対策に、ホワイトxホワイトのクールなドジャース・キャップとステンレス・マグをプレゼントしました。しかし暑いとはいっても街中のムワッとする空気ではなく、錦川のおかげで吹き抜ける風もいくぶん柔らかく感じます。

係員が同乗しないために少し心細く感じるロープウエイで尾根の上まで運ばれ、歩いて二十分もかからずに復元された天守に到着します。道中これといった見所はなく、旧天守台がひっそりと青空の下にたたずんでいました。

 

 

入口で御城印を買い求め天守の中へ。刃文の艶めかしい細身の刀が数多く飾られていました。その中でひときわ大ぶりの一振りに足がとまります。

「こんなバカでかいの絶対に戦用じゃないね。飾り物だろ?殿様の」

パネルには「長さ196cm、重さ5kg、奉納用」とあり、

「そうだろう、そうだろう」と私たちはうなづきました。

 

吉川広嘉公像

 

日本100名城 39/100

岩国城

 

親父と二人の8泊9日九州旅行、早めの2026年夏休みです。去る7月24日、GR86で出発しました。

7月25日は途中、山口県岩国市の錦帯橋を親父と歩きました。

 

 

思いがけず、先日歩いた山梨県の猿橋とこの錦帯橋は「日本三大奇橋」に数えられています。残りの一つは「徳島県三好市の祖谷のかずら橋」とのこと。これは行かないわけにはいきません。