日本の4つの端を歩いてつなぐ旅 -ON THE ROAD EDGES-  -3ページ目

日本の4つの端を歩いてつなぐ旅 -ON THE ROAD EDGES- 

2024年で15年目。31回の旅で本土最南端の鹿児島県佐多岬から最西端の神崎鼻を経て関門海峡を渡り安芸の宮島、天橋立、石見銀山や木曽路、松島を歩き、本州最後の県青森の八戸駅まで歩きました。

短い二月の最後の土曜日は、静岡市の駿府城を訪れました。

 

坤櫓

 

将軍職を辞した後の大御所家康の居城、坤櫓からお堀に沿って巽櫓・東御門へと歩いていきます。午前十時、晴天の土曜日のこと、すでに多くの観光客が列をなしお城に向かっています。

「こんなに朝早くからたくさん来るなぁ」夜型の親父を無理やり起こして出かけてきたため、まだ「朝早く」と感じるのも無理のないことです。

 

 

東御門の写真をとカメラを構えます。しかし背後にそびえる静岡県警の建物がじゃまでシャッターを切る気になりません。どうしてこんな景観を損ねる場所に建てたものか、残念です。もうワンブロックお城から離れていたら画角に入らないのに。

 

巽櫓・東御門

 

東御門を入ってすぐのチケット売り場。通常版の地味な御城印はここでも手に入りますが、「東御門・巽櫓 資料館」の館内売店では特別版も売っているとのこと。これは行かないわけにはいきません。自動販売機で200円の入場券を二枚、買い求めます。

 

靴を脱ぎスリッパをお借りし資料館内へ。駿府城の歴史などを説明しているパネルを一点一点つぶさに見ている親父を残し、私は資料館の最奥にあると教えられた売店へ急ぎ、まずは水色鮮やかな御城印を手に入れました。引き返して親父と一緒にパネルを見て回ります。今川、武田、徳川の時代、そして歩兵連隊の駐屯により城郭は全て取り壊されることになります。

「だめだな、日本は」

親父の「喝!」は正しいと思います。

 

 

そのあと、春が間もなくやってくる城内を散策し、家康の像を見て駿府城を後にしました。

個人的に、家康は西田敏行さんのイメージです。かっぷく良く柔和な笑顔。彼が演じた作品を見た覚えはないのですが、なぜか家康というと西田さんを思い出します。

…ネットで調べたら、「徳川家康が似合う俳優」の第一位でした。あっ、みんなそう思ってるんだ。俺だけじゃないのね。今年も花粉症の季節が始まってしまいました。

 

日本100名城 15/100

駿府城

 

甲府城のあと群馬県伊勢崎市の宿まで車を走らせ、翌天皇誕生日は太田市の金山城跡を訪れました。

 

大手虎口

 

ガストで朝食をとり県道321号を右に曲がると、前方に小高い山が見えてきました。これが金山城らしく、麓の無料駐車場ではハイキングに向け身支度をしている人が何人もいます。親父はさすがにFULLは無理なので、GR86で中腹の駐車場へ向かいます。

パンフレットによると今日の行程は、「片道700m、標高差50m、所要時間往復で60~90分」。親父の脚ではギリ行けるかどうか際どいところです。

 

 

緩やかな登山道を歩いていくと堀切がいくつか現れ、石垣や石敷きの通路、曲輪などを見ることができます

 

大手虎口の曲輪

 

金山城のメインは大手虎口です。城の一大防御拠点で谷地形を利用して築かれ、両側に配した段状の曲輪から敵兵に矢を射掛けたことが想像されます。

 

 

樹齢800年の大ケヤキは方々に思いのまま枝を伸ばし、その生命力の強さを感じます。長い年月、数々の戦いを見てきたに違いありません。

 

 

遺構が整備され説明版も随所にあり、楽しい城跡でした。親父もなんとか山頂の新田神社で手を合わせることができました。

下山は舗装された管理用道路をそろそろと駐車場に戻ります。

 

帰り際、「史跡金山城跡ガイダンス施設」に立ち寄り御城印を購入しました。この建物は建築家の隈研吾氏の手によるものとのこと。朴訥とした風景に突如、キレのある建物が現れ驚かされます。

 

日本100名城 14/100

金山城

 

先週の土曜日は、甲府城跡を訪れました。

 

鉄門と謝恩碑

 

昨年の十月に母が他界し、始めた親父とのお城巡り。何とか刺激を与えてのボケ防止と足腰の筋力維持が目的です。以前から旅行によく出かけていた家族の思い出は方々に散らばっています。須玉ICで高速を降り、国道141号で佐久に向かっている途中の「増富ラジウム温泉」の標識もそんな一つ。

「親父覚えてる?俺が金峰山に登ってる間に母ちゃんと温泉入ったって言ってたよね。そん時の増富温泉だよ」

「あぁ、そんなことあったっけ」

お城巡りと同時に、母親との思い出を拾い集めています。

 

 

甲府といえば武田信玄ですがこの甲府城は信玄とは関係なく、武田氏の滅亡後に秀吉の命により築城されたとか。現在は舞鶴城公園として市民の憩いの場になっているようです。私と親父も、散歩に連れてきてもらってはしゃいでいるかわいい犬たちに癒されました。

 

 

天守台や鉄門を見たあと、駅前の観光案内所で御城印を購入しました。さすが、信玄公の像には多くの観光客が集まり記念写真を撮っていました。彼のお城ではないので、今回写真は控えめに。

 

 

日本100名城 13/100

甲府城

 

江戸城跡を訪れ上野に宿をとり、翌日曜日は浅草を親父と歩きました。

 

 

朝七時、浅草はまだ店も閉まり観光客もまばらです。買い物にはまるで興味を持たない親父のこと、静かな街を逆に「良し」としているのでしょう。

「こういう浅草もいいなぁ」

後ろ手を組み、お店の屋号を読みながら歩いていきます。

 

 

2/14の土曜日は江戸城跡を訪れました。上野に宿をとり翌日は浅草見物。はじめての鉄道での親父との小旅行は楽しく、いい思い出となりました。

 

 

北桔橋門で手荷物検査を受け場内に入ると、すぐに天守台が現れます。その大きさたるや、これまでに見てきた彦根城、小田原城、岡崎城の比ではありません。さすがは徳川の居城です。

 

 

東京のど真ん中とは思えない、喧騒とは無縁なのどかな空気が流れる本丸跡の広大な芝生を横切り、「江戸城天守復元模型」へ足を運びます。

さっき見てきたばかりの、あの大きな天守台の上にこの天守閣が乗るのかと想像すると、ワクワクしてきました。

「見てみたい!」

現在、江戸城天守再建に向けた活動があるそうで、ぜひ実現してほしいものです。あの、日本橋に覆いかぶさる無粋な首都高を取り去ることと同じく。しかし、あと何年かかるのかな。見に来ることができるのかな。

 

 

広い皇居東御苑の散策で脚が疲れてきた親父と王子駅から歩き、この日二つ目の目的地「渋沢×北区 飛鳥山 おみやげ館」へやってきました。

ここは、「江戸城の御城印を売っている場所」をWebで探してたどり着いたところ。店内には渋沢栄一グッズのほか、数十種類の御城印が並んでいました。二条城や駿府城に八王子城、しかし目当ての「江戸城」はありません。店員さんに尋ねてみると現在は売り切れとのこと。仕方ありません、季節を変えて東京見物がてら親父とまた買いに来ることにします。

 

大手門

 

日本100名城 12/100

江戸城