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高倉和也の朝令暮改

お笑い芸人・高倉和也のブログです。

男の世界(男しか観ない)

 

怪獣というと、どうにも男しかファンがいない印象が強い。

思い返せば公開直後くらいに「シン・ゴジラ」を観にいった時も、劇場にいたのは男ばかりで、結構な比率でオッサンが多かった。

その後二回目、三回目と観にいくたびに男女比や年齢層が広がっていったように思う。

カップルで来ている学生なんかもいて、僕のように純粋にゴジラを楽しみに一人で来ているアラサー男性の気持ちを知らぬ間に踏みにじりつつ映画を楽しんでいたようだ。

だいたい、デートで観る映画でゴジラをチョイスするのはどうなんだ。伊福部マーチが流れて泣いちゃう女子とかいないだろうに。

初デートでトランスフォーマーを観にいってフラれた僕が言うのだから間違いないだろう。

 

女性人気№1怪獣(当社比)

 

そんな、どことなく女人禁制というか、禁止されなくてももともと寄り付かないだろと言われそうな怪獣の世界。

そのなかでひときわ女性人気が高いと言われるのがモスラである。

作ってる会社がそう言っているんだからそうなのだ。

というか、「女性に人気が出る怪獣」というコンセプトで作られたというほうが正確か。

「女性人気」という発注でモチーフが虫の怪獣ができるとか、ちょっと正気を疑いかねない。

でもまあ、作ってる会社がそう言ってるんだから人気なんだろう。

 

実践!モスラ流女子ウケテクニック!

 

モチーフはともかく、女性に人気がある怪獣モスラ。

つまり、言い換えればモスラのようにふるまい、行動すれば明日からモテモテというわけである。

さっそく、モスラの設定や劇中での活躍から、女子ウケしそうなポイントを探っていこう。

 

モスラは蛾をモチーフにした怪獣で、幼虫から成虫へと変化する怪獣である。

見た目はこんな感じだ。

さっそく女子が逃げ出しそうである。画像選択をミスったかもしれない。

一応、このシーンは成虫の親モスラの死と幼虫の子モスラの誕生へ、生命がつながっていく様を表すいいシーンなのだが。

 

気を取り直して、モスラ幼虫はこんな怪獣だ。

うん。まあこんな感じである。

正直、自分もこの投稿を書き出したころは、かわいいモスラ幼虫の画像をのっけて

「ほーら、女子ってかわいいモノ好きでしょ?俺もそうだよ。今夜ヒマ?」

的なノリでサクッと話がまとまると思ったのだが、改めて見るとモスラの幼虫、あんまりかわいくはない。

冷静に考えればやっぱり芋虫だし。しかも蝶でなく蛾である。

 

それでも、僕の印象としてはモスラ幼虫はかわいい怪獣である。

なぜそう感じるかといえば、それは愛嬌があるということに尽きるだろう。

動く様や鳴き声は赤ちゃんを連想させるし、そう思うと口元もおしゃぶりをくわえているようで愛らしく見えてくる。

また、映画によっては生まれた直後に親モスラが死んでしまい、子供だけで強敵と戦わなければならないという境遇も哀愁をさそう。

そしてモスラは果敢に戦う。力では到底かなわない相手にもめげずに立ち向かい、そして勝利するのだ。

幼虫に限って言えば、あのゴジラに勝っているのはモスラだけである。

そんな姿が、見た目を超越してかわいくて応援したくなるイメージを与えるのだろう。

この辺は女子アピールに使えそうである。

 

さて、そんなモスラ幼虫は繭を作ることで成虫へと変身する。

なぜか繭を作る場所が国会議事堂だったり東京タワーだったりと、うっかり重要な建築物を占拠してしまうのが毎回のお約束だ。

なかには屋久杉のふもとで繭を作るアウトドア派な幼虫もいる。

 

そうして、子供から大人に変身したモスラ成虫の姿がこちら。

もっふもふである。左下に見切れている糸まみれの議事堂がいい味を出している。

幼虫のころのぬるっとした見た目からは打って変わって触り心地がよさそうな見た目だ。

まあ、それでも蛾なのでモスラを触った手で目をこすったりしないほうがいいだろうが。

ちなみにこのモスラは平成ゴジラシリーズ出演の際のモスラで、ほかにも色々なモスラがいる。

 

よりモフモフが増したこんなのや

 

シャープでカッチカチになったこんなやつ

 

羽が増えちゃってるやつもいる。

 

ちなみにこの三体のモスラ、すべて同一個体である。

平成の単独主演作でのモスラなので、ほかのモスラに比べ特殊な能力や高い戦闘力を持っている。

水の中でも平気だったり体当たりで敵怪獣の身体を貫いたり。

光の速さで移動して過去にタイムスリップしたりもする。

わりとやりたい放題なモスラである。

 

そのほかのモスラもこれほどの能力はないが、飛翔能力と羽からの鱗粉でゴジラを追い詰める実力者だ。

一番最初のモスラに至っては、ゴジラよりも圧倒的にデカい。

ゴジラの身長設定が50メートルの時代に、体長130メートル、翼長に至っては250メートルもある。

モスラの上にゴジラが五体横になれる大きさである。

考えてみれば自分の何倍もあるような相手に空から襲撃されたり、尻尾を掴まれて引きずり回されたりしたのだからゴジラもかわいそうなものだ。

人間に当てはめればどう擁護しても警察案件だろう。

お互い怪獣だから穏便に済んでいるだけだ。ゴジラが訴えたら勝てるに違いない。

 

これが、イマドキのイケイケモスラ男子だぞっ☆

 

さて、ざっくりモスラの特徴をまとめてみた。

これらモスラの個性を自分のものとすれば、きっと女子にもモテモテになるに違いない。

箇条書きで並べてみよう。

 

・強敵相手にもめげずに諦めない姿勢

・愛嬌のある動き

・モフモフとしたさわり心地

・たまに水に入る(普段は入らない)

・体当たりで敵を貫く

・身体から粉を吹く

・とにかく身体がデカい

 

こんな感じだろうか。

 

特徴だけ抜き出すと、たまにしか風呂に入らなくて体毛のケアもせずフケが出ている、巨漢で不潔な動きのかわいい頑張り屋さんに思える。

というか、端的に言って不審者なのではないだろうか。

どうやら、モスラの真似をするだけでモテ男になろうというのは浅はかな考えだったようである。

モテるためには違う方法を考えなければならないようだ。

 

一体、どの怪獣の真似をすればいいのだろうか。

元祖東宝飛行怪獣

 

ゴジラ怪獣で空を飛ぶ奴らは、案外多い。

有名どころではモスラやキングギドラ、2000年代からはメガギラスというトンボの怪獣。

メカゴジラだって空を飛ぶ。大体のメカは飛ぶ。

なんならゴジラ本人もその気になれば飛べる。

見よ、この飛行フォーム。

足と尻尾の位置をキープするのが地味に腹筋に効きそうな姿勢だ。

 

そんな、空飛ぶ怪獣のパイオニアともいえるのが、「空の大怪獣」ことラドン先輩である。

画像は徒歩で移動している最中だが、もちろんちゃんと飛ぶ。

 

空の大怪獣 ラドン

 

ラドンはプテラノドンの突然変異とされる怪獣だ。

ゴジラと比べると華奢な印象を受けるかもしれないが、人類に与える被害は負けず劣らず、甚大なものがある。

何せ、上空をただ飛行するだけで、その翼から生まれる風圧により街を破壊してしまうのだ。

 

もちろんゴジラも街は破壊するのだが、基本的には移動したルート、前進を阻むものを壊していく。

これがラドンの場合、空からの暴風は広範囲に影響を及ぼし、ビルや家屋を軒並み吹き飛ばしてしまう。

移動するだけで街が崩壊してしまうのだ。

近所に住んでいたら毎回町内会の議題に上がるタイプの住人だろう。

 

大物新人ラドン先輩

 

そんなラドン先輩、出演キャリアもなかなかのもの。

まずは単独主演作「空の大怪獣ラドン」で華々しい銀幕デビュー。

東宝初のカラー怪獣映画というメモリアルなところをきっちり抑えてくるあたり、会社にもプッシュされてる感がある。

その後は昭和ゴジラシリーズにゴジラの相棒的ポジションで出演を重ねる。

残念ながら二作目の単独主演作には恵まれないが、着実にキャリアを積んでいく。

残念ながら昭和シリーズ後半では出番がなくなっていくが、平成に入ってから再びスクリーンに復帰。

復帰作「ゴジラVSメカゴジラ」では気合が入っていたのか、体のカラーリングを赤色に変え、光線を吐くという新たな特技も習得している。

残念ながら主役でも敵役でもない脇役だが、終盤にはゴジラのピンチを救うなどきっちり見せ場をもらっている。

 

と、時を経るごとにだんだんと扱いがぞんざいになっている感じもするラドン先輩だが、デビュー時にプッシュされた影響からかきっちり活躍の場は与えられている、というちょっと気を使ったような状況が続いていたのだ。

事務所社長の肝煎りでデビューしたが、いまいち当たらなかったアイドル女優みたいな感じだ。

 

新天地で土下座する先輩

 

そんな燻ぶり気味のラドン先輩だったが、「ゴジラ キングオブモンスターズ」でついに海外進出を果たす。

ワンシーンだけちらっと出て、「海外デビュー!」なんていう恥ずかしいやつではなく、ガッツリ大事な役どころだ。

劇中ではモスラ、キングギドラに続いて火山の中から出現。

風圧で街を吹き飛ばす、往年のデビュー作を彷彿とさせる活躍を見せる。

このまま、ゴジラ、モスラと合流して、キングギドラとの最終決戦かと思われたのだが、一足早く単独でキングギドラと会敵してしまう。

そして、あっさりギドラに打ち負かされてしまうのだ。

 

ここで物語からは退場かと思いきや、今作のラドンの見せ場はここからである。

次の登場シーンでは、山頂で吠えるキングギドラの足元でひざまずいているのだ。

というよりその姿勢は、日本的感覚で言えばほとんど土下座である。

一瞬で勝負が決まったことにショックを受けたのか、ここからラドンはすっかりキングギドラの腰巾着に。

いい調子で街を破壊していくのだが、ここにゴジラ、モスラが見参。

ラドンはモスラと空中戦を繰り広げるが、ここでもあとちょっとのところで敗北。

しかし致命傷を受けたわけではないので、間をおいて再び戦うのかとおもいきや。

ギドラとゴジラの勝負が拮抗しているのを受け、がっつり日和見の体制に入るのである。

 

さらに終盤、勝利したゴジラのもとに他の怪獣たちが集い忠誠を誓う中、ちゃっかりラドン先輩もその輪の中に。

一応、集まったほかの怪獣に比べればだいぶ先輩なので、ちょっとゴジラに吠えてみたりするのだが、ゴジラに一喝されてしまう。

そして、二度目の土下座である。

一本の映画の中で二回も、しかも違う相手に土下座する怪獣が今までいただろうか。

劇中時間でも、一度目の土下座から二回目の土下座まで、ざっくり考えても24時間は過ぎていないはずだ。

一日二土下座である。ラドン先輩のメンタルは大丈夫だろうか。

 

ベテラン怪獣、キャラ変に成功す

 

とまあ、駆け足でラドンの経歴をまとめてみたが、振り返れば海外デビューで一つ殻を破った印象を受ける。

鳴り物入りでデビューしたがその後大スターにはなれず、それでも一応仕事もあるし目立つ場面もあるという半端な立ち位置だった昭和期。

平成では多少新しい面も見られたが、やはり突き抜けられず。

それが海外デビュー作において、いままでの怪獣になかった新しい個性を獲得した。

ゴマすり怪獣である。

ゴジラファンの間ではすっかり「ゴマすりクソバード」の愛称が定着した。

ちなみにこの愛称はとある全く別のアニメが元ネタだ。

つまり、怪獣映画とそのアニメの視聴層がかぶっているということだ。

もちろん僕もそのアニメは観ていた。

一期で泣いて二期で怒ったクチである。

 

ともあれ、今までのちょっと扱いにくい先輩から、一気に親しみやすいキャラクターに生まれ変わったのは個人的にも嬉しかった。

やっぱり今までのラドンは孤高のイメージが強く、カッコいいけど堅物なところがあったのだ。

・・・などと考えつつ、改めて初期の出演作を思い返したのだが。

わりと昔からこんな感じだった。

便乗しがちな性格は元からのようである。

強くて気さくな人気者、ゴリラ

 

人類は何故ゴリラに惹かれるのだろうか。

 
たとえば動物園に行った人はまず間違いなくゴリラを見る。
見たところで、大概は不機嫌そうな顔でこっちを睨めつける事しかしないのにだ。
動物園で陽気なゴリラに出会った事がない。
別にパリピレベルを求めているわけでもないが、せめてもうちょっと話しかけやすそうな雰囲気というか、気さくな感じは出して欲しいものだ。
 
そういった欲求の裏返しなのか、ゴリラモチーフのキャラクターは皆陽気で親しみやすい奴らが多い。
エネオスのCMキャラクターのエネゴリ君なんかまさに陽気さと親しみやすさの権化のような存在だ。
基本言葉は通じないのにあのコミュ力である。
エネゴリ君が動物園のゴリラ同様ネクラのコミュ障なら、まず美人女優と目線を合わせる事すらできないだろう。
 
僕にはよーくわかる。
 
さて、そんな人類のゴリラ好きは何も日本だけではない。
海外にもゴリラキャラはたくさんいるし、聞いた噂ではアメコミにはそのまんま「ゴリラマン」というヴィラン(悪役)がいるとのこと。
まあ、日本の戦隊ヒーローでもリュウレンジャーだのキリンレンジャーだのがいたし、似たような感覚なのだろうか。
 
そんなゴリラ群雄割拠の中で、やはり始祖ゴリラキャラと言うべきはキングコングだろう。
第一作目のキングコングでは、都会で暴れる巨獣を表現する手法としてストップモーション・アニメーションという手法が使われたという。
キングコングの人形を写真撮影し、腕なり頭なりを少し動かしてまた撮影する。
これを繰り返したうえで連続で見せることにより、キングコングが動いているように見えるという手法だ。
要はパラパラ漫画やアニメと同じやり方である。
 
時は1933年。当時はCGはおろかアナログな特撮さえ黎明期の時代だ。
そのころ日本はといえば、満州でいざこざがあったり国際連盟を脱退したりしていたころだ。
つまり、日本が国際社会でしっちゃかめっちゃかしていたころに、アメリカではゴリラの人形の写真を日に何十枚も撮る仕事をしていた人がいたということだ。
 
ちょっと温度差がありすぎではないだろうか。
 

世界のコング、日本のゴジラに殴り込み

 
そんなキングコングだが、日本の東宝ゴジラシリーズにも出演している。
1962年公開「キングコング対ゴジラ」に敵役として出演しているのだ。
さすが米国からのゲスト、映画タイトルにも名前が載るスターっぷりである。
 
ちなみに前作「ゴジラの逆襲」では、ゴジラの敵役として前回紹介したアンギラス君が出演している。
それならタイトルも「アンギラス対ゴジラ」でいいように思うのだが、なぜかアンギラス君は名前が入らなかったようだ。
 
怪獣の世界にも格差はあるのだ。
 
さすがに当時ぽっと出の新人であるアンギラス君に集客力は見込めないという判断だろう。
そしておそらく今でも無理だ。
 
ともかく、日米怪獣対決となった「キングコング対ゴジラ」だが、ネックとなったのは二体の体格差である。
原典であるアメリカ映画のキングコングの身長はせいぜい7メートルほど。
対して、当時の昭和ゴジラの身長は50メートルである。だいぶ大雑把にみて五倍は差がある。
 
いくらゴジラが人気者とはいえ、自分の五分の一ほどの身長のゴリラをボコボコに殴りつけ熱線でとどめを刺してしまうなんて描写は放映できない。
おおらかな昭和といえど大問題である。
 
そこで、ゴジラ出演時のキングコングは大幅に設定を一新し、身長を45メートルほどに伸ばされている。
さらに、紆余曲折あって身体に電気をまとわせる帯電体質も身に着けたうえ、持ち前の身軽さを活かした素早い格闘戦でゴジラを翻弄する怪獣となったのだ。
 
はっきり言ってしまえば大人の都合の強引な改変なのだが、これが東宝映画作品におけるキングコングの「モンスター」から「怪獣」への変貌のきっかけではないだろうか。

「怪獣」という概念は、とても日本的な考え方だと思う。ゴジラをはじめ、日本における怪獣は戦災や災害など人智を超えた災いのメタファーであり、その考え方の根底は日本神話の荒神のような存在に繋がる。

日本が海外の文化や思想を受け入れ、自国の色に染め変えたように、キングコングも日本の東宝映画世界に編入される際に同様の神格化を受け、モンスターから怪獣へと変貌したのだ。
 

「怪獣」キングコング、やりたい放題

 
日本的神に近い存在となったキングコングは、そのふるまいも原典とは違いが出てくる。
日本古来の猿神、あるいは猿の妖怪のような滑稽な要素が増えているのだ。
 
たとえば、緊迫したなかでもずっこけて笑いを取るのは日本的お猿さんのイメージだろう。
劇中でのキングコングは、身軽さの勢い余って頭をぶつけて気を失う。
別にゴジラの策略でそうなったわけではない。
勝手に失神する。
マンガのギャグシーンのような展開だ。
 
また、前述したように電気を操るようになるのだが、そのきっかけもまともではない。
電気を喰ったのだ。
敷設された電線をムシャムシャと、スルメをねぶるかのようにして電気を喰ったのである。
ちなみにその様子を見ていた人たちも
「電気を喰ってる・・・」
と、初号機が使徒を喰ってるときみたいなリアクションをしていたが、素直に生物が電気を食べていることを受け入れているあたりなかなか異常な思考回路の持ち主である。
 
そもそも日本にやってきたのも、縄張りとする南洋の島の特産不思議果実のジュースを飲んで熟睡しているところを連れてこられたからなのだ。
まったく未知の物質ならともかく、地元原産の怪しげな果物を食べてうっかり寝てしまうというのはあまりにわきが甘いのではないのだろうか。
 

ウェルカムコング、ヒアイズ熱海

 
そんなすったもんだがあり、映画終盤ではキングコングは、熱海城を挟んでゴジラと最後の決戦を行う。
城を挟んで殴り合う二体。
飛び散る瓦、砕ける城壁。
熱海の水面に浮かぶ瓦礫。
 
どうもお互い熱海城を壊してばかりいるように見える。
 
戦っているふりをして、どこか共謀して熱海を破壊しようとしているのではないかとも思えるのだ。
実は、自分も学生時代、友人と熱海に泊まりに行ったことがあるのだが、海沿いにあったホテルから熱海城まではタクシーでそれなりに時間をかけて移動した覚えがある。
基本海沿いからチェックインしがちなゴジラさんにしては、わざわざ熱海城まで行って殴り合いをするのは不自然である。
キングコング氏にしても、初来日で日本映画初出演、相当テンションが上がっていたのに上陸地が熱海である。
別に熱海がどうというわけではないが、普通初めて日本に来るならまずは東京、大阪、京都あたりが定番なのではないだろうか。
なのに熱海である。
 
これでは、行き場のないわだかまりが熱海城に向けられても仕方あるまい。
 
結局、完膚なきまでに城を破壊した二頭は、そのまま雪崩れ込むように海中に沈んでいくのだった。
 

伝説の対決、再戦

 

さて、そんな怪獣界のスターの激突から幾数十年、2020年の今年、キングコングとゴジラの対決が帰ってくる。

「ゴジラVSコング」として、ついに現代のスクリーンで両雄の対決を拝めるのだ。
モンスターバースという世界観に属するこの映画は、まず前段として「キングコング:髑髏島の巨神」を公開。
「髑髏島の巨神」内ではキングコングは身長30メートル程度であり、同じ世界観のなかのゴジラは100メートルを超える。
しかし、この映画は時系列でいえば過去の物語であり、登場するキングコングは成長期であると言われていることから、ゴジラとの対決時には十分対抗できるまでに成長しているはずである。
このあたり、「キングコング対ゴジラ」で急激に体躯を巨大化したことをオマージュしているように思え、僕はどうにもワクワクが止まらないのだ。
 
昭和の日本映画「キングコング対ゴジラ」のオマージュを、一体どれだけ新作の映画の中で盛り込んでくれるのか。
 
最新のコンピューターグラフィックで動くコングがどんなアクシデントで頭をぶつけて気絶するのか。
 
電気は喰うのか?喰わないのか?
 
舞台がアメリカだとして、アメリカにおける熱海ポジションの場所はどこなのか。
そこに壊しやすい建物はあるのか。
いや、何ならまた熱海にきて二頭で熱海城を再び粉々にするのも面白いかもしれない。
 
とにかく、今年の年末に公開予定の「ゴジラVSコング」、いの一番に見に行くことは確かだろう。

アンギラスと聞いて、アンギラスを思い浮かべる人はどれだけいるだろうか。

多分、パッと姿かたちが出てくる人は少数派だろう。

何人かは興味をもってネットで調べてくれるかもしれないが、出てきた画像が偽アンギラスだったりしたら騙されてしまう。

「偽物のアンギラスの画像」なんて需要のない画像、そもそも存在しないだろうが。

 

そもそも、アンギラスという単語を見聞きするような趣味の人はとっくの昔にアンギラスを知っているわけで、「アンギラスを知るものしかアンギラスを知れない」という、まったくややこしい状況だ。

「描かれた内容を知っていなければ読むことができない」仏教の曼荼羅のような怪獣である。

 

そんな曼荼羅怪獣アンギラスとは、ゴジラ怪獣の偉大な古株である。

 

ゴジラ怪獣の知名度で言えばゴジラはもちろんとして、世間的にはキングギドラ、モスラあたりがギリギリ誰でもわかる範囲だろうか。

映画「ゴジラ キングオブモンスターズ」の中ではラドンがこの三体に加え出演していたが、正直、近所の子供にラドンとギャオスの写真を見せて、どっちがラドンか聞いても正解率は低いと思う。

というか、街中で児童に妙な生き物の写真を見せる時点で逮捕されるかもしれない。聞いても無視されるかもしれない。怖い。

全部ラドンの知名度のせいである。

 

ちなみにギャオスというのはガメラという怪獣の敵として登場する怪獣だ。

ラドンと同じく鳥の形をしているがわりとアクティブに人を襲ったり喰ったりする、バイオハザードのゾンビみたいなことをするやつである。

対してラドン君は虫を食べる。決して罰ゲームとかではなく主食である。

そんな全く違う怪獣なのだ。

 

さて、そんな海外作品にも出演した彼らに比べ、アンギラス君はお世辞にも有名とは言えないだろう。

しかし、実はゴジラシリーズの中では、モスラ、ラドン、キングギドラよりも先輩なのである。

ゴジラシリーズ以外を含めても、モスラやラドンの単独主演映画よりも先にスクリーンデビューしているのだ。

さらには、「怪獣VS怪獣」という、その後脈々と続くストーリー展開の元祖敵役でもある。

つまりはゴジラと最初に戦った怪獣ということだ。

 

怪獣王ゴジラにタイマンでケンカを吹っ掛けたアンギラス。

そんな、偉大な先輩の初舞台の様子がこちら。

これである。

明らかに今の芸能界では生き残れないであろう面構えだ。

というか、闇営業のギャラを払う側の顔をしている。目とかキマッてるし。

実際、そのファイトスタイルも異色だ。

この後に続く怪獣対決は適度にショーアップされた派手なものになっていくのだが、このころのアンギラス君、どうもこれがムービーショウであることを忘れていたらしい。

対戦相手のゴジラに対し、ただひたすら喉元に噛みついて絶命させようとするという獣そのものの攻撃をしかけるのだ。

まあ、一方のゴジラさんも初試合で勝手がわからなかったのか、お返しとばかりに首に噛みついたあとに、瀕死のアンギラス君に熱線を吐くというマジ切れぶりを発揮しているのだが。

ちなみにアンギラスという怪獣には、全身に脳が分散しているため反応速度が速く俊敏であるという設定がある。

分散しているということは、肝心の頭の中身は結構スカスカなのでは・・・。

空気を読まないガチムーブの裏付けをするような設定である。

 

さてその後のアンギラス君、ガチで相手を殺しにかかる狂犬ぶりが問題視されたのか、しばしスクリーンからは遠のいてしまう。

そんな中、十年以上たって久しぶりに復帰した時の様子がこちらである。

確実に目元をイジッている。

目元というか、黒目そのものが大きくなってチワワ感が増している。カラコン入れたのか?

しばらく活動休止していた女優さんが復帰した時の違和感に近いものを感じずにはいられない。

 

それはともかく、ひとまず復帰したアンギラス君だが、ここから彼の不遇人生が始まる。

敵と戦えば額を割られ顎を裂かれ、体のいいやられ役に。

かつての宿敵ゴジラにも、「ちょっと敵の様子見て来いよ」と使いっぱしりにされる。

昭和のうちはそれでもまだ、劇中で損な役回りになる「不遇キャラ」で済んでいたものの、平成に入るとわりと真面目に可哀そうな状況になる。

何度も出演案が出るものの、最終選考で落とされる。

ある時には他の地味系怪獣とトリオを組んでゴジラと戦う案も出るが

「客入らないだろ」

という真っ当な判断により出演がポシャる。

2000年代に入りやっと復帰がかなうものの、役柄は他二体の怪獣とともにギャグテイストでゴジラに倒されるという三枚目ポジションだ。

いや、正直このシーンは結構好きなんだけども。昔の仲間とつるんでる感じあるし。

まあしかし、昭和のベテラン俳優が平成に入りオーディションに落ちまくった挙句、もらった役がギャグ担当と考えるとだ。

なんだか寂しいような悲しいような。

 

「キングオブモンスターズ」にもちらっと出ていたらしいのだが、もはや生身でもなく白骨化した状態だったらしい。

僕は映像をしっかり確認していないし、はっきりアンギラスと明言されたわけでもないみたいだけども。

 

不遇怪獣として一周回ってキャラが立ってきた感のあるアンギラス君だが、そろそろ昔の狂犬っぷりをまた映画館で観たいものだ。

「怪獣総進撃」で見せた、一度噛みついたら敵が空を飛んでも顎の力だけでぶら下がり続ける根性のあるファイト。

時折子分扱いな感はあるが、ゴジラの相棒というか、気の合う友達のような距離感もほほえましい。

いつの日か彼の人気が沸騰し、近所の子供が皆アンギラスの話をするようになったら。

そのときこそ後輩に先を越された単独主演映画として「暴竜アンギラス」を制作してほしい。

 

・・・いや、やっぱり客入らんだろうな。

犬。

イヌ。

dog。

わんちゃん(王貞治ではない)。

ネコ目イヌ科イヌ属の哺乳類である。

現代までに様々な犬種が自然発生的に、あるいは人為的に生まれ、その役割も愛玩動物から狩りのパートナーまで様々だ。

人間によって、最も古く家畜化された生き物であり、人間とともに長い歴史を歩んできたパートナーである。

で。

なぜ、こんなWikipediaを丸々コピペしたような文章を書いているのかという話である。

率直に言おう。

犬を飼っている人が羨ましい。

羨ましさのあまりネットで犬について調べまくった挙句のコピペ文章なのである。

実は、子供の頃から今の今まで、犬を飼うという経験をしたことがない。

実家で小5の頃からクサガメを飼っていて、そいつは今でも実家にいるのだが、イヌと比べるとやはりパートナー感が薄い。

というか、あいつ(クサガメ)は気分にムラがありすぎるんですよ。いやホントに。

夏場食欲が旺盛な時は、水槽の近くを通るだけで

「エサくれ!エサくれ!ちょっと無視しないでよー!」

と、甲羅を水槽のガラスにガタガタぶつけてくるので、こっちも喜んでエサをあげて、時には

「ここに食べ残しのエサがあるよー」

と、ガラス越しに指差してやると、

「え?ここ?あ!ほんとだ!」

なんて無邪気な顔で美味しそうにエサを食べたりする、そんな楽しい癒しの時間を過ごせるのだ。

しかし、夏が終わり秋が来て、冬になればカメは冬眠する。

やっと冬眠から目覚めた春先、また楽しく遊ぼうと思って水槽を覗き込むと

「え…誰ですか?知らない人…こわーい…無視しとこ!」

腹が減っていないからってこの仕打ちである。

というよりも、寝ている間にこっちの顔を完全に忘れているらしい。

顔を覚えているからこそあえて避けてくる元カノみたいな状態も辛いが、綺麗さっぱり忘れられるのもそれはそれで嫌なものだ。

その点、イヌは一度顔を覚えたら忘れないでいてくれそうだし、そもそも冬眠しないのでいつでも一緒にいられる。

一年中エサもムシャムシャ食うだろう。結局のところペットと人間の絆なんて、食いたい時にエサをくれるかにかかっていると、僕はカメとの日々の中で学んでいるのだ。

嗚呼、イヌ。考えれば考えるほど飼いたくなってきたぞ。

明日にでも、ペットショップに行ってみようか。もしかしたら運命的な出会いがあるかもしれないし。ワクワクするなぁ。

ペット可のアパートに早く引っ越そー。

でも引越しはめんどくさいな。お金もかかるしな。

引越しは無し。

ペットは飼えないな。

まあいいや。

本当は、昔噛まれかけてからイヌそんな好きじゃねえし。

臭いとかあれだし。濡れた時とかかなりあれだし。うん。

まあ…うん。



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