熊本地震の被災者の皆様に、お見舞い申し上げます。
何度も繰り返される揺れが、早くおさまりますように。地震の一刻も早い沈静化を心より願っています。
被害がもうこれ以上広がりませんように。被災地の皆様とペットちゃんたちが一緒に温かい場所で安心して眠れますように、おなかをすかせていることがありませんように。
お庭の犬だったわんこさんが脳梗塞を起こした後、おうちの中で闘病生活をはじめる際に購入したペットサークル。1年3カ月の間ずっと、わんこさんの「おうち」でした。わんこさんがいなくなってしまいもう使い道はなくなった今、外枠部分は新たな役割をはたして今でも現役です。
昨年秋の初めごろ、「近所で野良猫が子供を産んだらしい、4匹の子猫と母猫が生ゴミ集積所の近辺をうろついている。」そんな噂が持ち上がり、確かにどこからか子猫の鳴き声が聞こえてくるようになりました。そのうちには親子の猫たちはいつも集積所に姿を見せるようになり、だんだん成長して食欲も増してきた子猫は、ゴミを荒らしまくるようになりました。まだ小さく、好奇心旺盛な子猫たち。見ているだけなら本当に愛らしいのですが、網をくぐりゴミ袋を破り中身を引きずり出して散らかしてしまう。
その後は対策を講じようとする人間側とのイタチごっこでした。追い払ってもすぐまた戻ってくる。網は破られてしまい、安全な場所でゆっくり食べたい猫はゴミ袋を引きずって陰に持ち込み、隠れて食べようとする。生ゴミを持って車の下に逃げ込んだ猫の仕業で、我が家のガレージもひどいことになっていました。猫たちも生きるために必死なのは分かりますが、これではとても共存してゆけない。
その頃私は、わんこさんのおはなしで避妊手術の記事を書いていました。生まれくる命の制限という重いテーマです。その傍らでは、現実世界のこの問題。罪なく生まれたはずなのに、疎まれてしまう子猫の命。生まれてからずっと、人間に追い払われ続けた記憶しかない子猫は、人を見ると一目散に逃げるのです。誰かに引き取られて幸せな家庭を持つことができないかという望みも、これでは限りなく薄いでしょう。野良猫になってしまった彼らに、せめてごはんを与えることはただの自己満足に過ぎず、問題解決にはならない。手だてがなく、やるせない気持ちだけが募りました。私には全部は救うことはできない。自分のやるべきことを遂行し続けよう。わんこさんの命だけは、責任をもって支えよう。それしかできませんでした。
現在、子猫はそれぞれ独り立ちし、連れ立っての行動はなくなりました。サークルの外枠の、金属製のゲージで囲われたゴミ捨て場からは食料を得にくくなって、一時は姿が遠のきましたが今でもたまに見かけます。成猫としては体格は小さめで、どこで怪我をしたのか足を引きずっていたりしますが、それでもたくましく生きている。
わんこさんに尋ねることができたなら、なんて返答が返ってくるかな?
「サークルの柵の新しい使い道、これでいいですか?」