12月5日のこと①   ~お別れまで6日~ | おばあちゃんになった、わんこさんのおはなし。                    ~高齢柴犬の闘病・介護記録~

おばあちゃんになった、わんこさんのおはなし。                    ~高齢柴犬の闘病・介護記録~

ハイシニア柴犬介護記録です。
1年3カ月の闘病期間を含め、いつでも家族みんなで笑いながら過ごした、柴犬「わんこさん」との16年と8カ月の生活。
悲喜こもごもあったけど、トータルしてとっても幸せだった日々のおはなしです。

犬と一緒に過ごす生活って、いいね。

長年続けたわんこさんのお散歩。急に「止めて」と言われても、父は朝からわんこさんの様子を気にしていました。わんこさんが行けそうなら、少しだけでも。そう思っているのが伝わってきます。「無理なら、今日はお休みしてね。」あえてお休みという言葉を使い、そう伝えて出勤しました。


土曜日だったこの日、私は遅い昼過ぎに帰宅できました。いつも帰宅後すぐにわんこさんの姿を確認するのですが、この日の私はわんこさんを見て、息をのみました。うっかり悲鳴をあげなくて、本当によかった。 


グルグル回る行動で柵にぶつかる左目の周囲は傷になり、何度もかさぶたがはがれて炎症を起こし、昨日からは腫れも出てきていました。喧嘩帰りみたいな顔。そう言って茶化していたところです。けれど今、わんこさんの左目は、そんなレベルを超えていました。

目の周囲は黄白色の膿にまみれています。瞼は閉じているのか、開いているけれど膿にふさがれてしまっているのか、奥にあるはずの眼球はもう見えません。眼球そのものを傷つけて、目が破裂してしまったの?本気でそう思いました。もう目やにをぬぐっていいのかすら、私には判断できません。


私が出勤後のわんこさんの様子は。

結局、朝の散歩はお休みして。食事も溶かしアイスとコーンスープをそれぞれほんの少しづつ。2日の期限が過ぎても、戻るはずの食欲は戻りません。

獣医の先生に電話。「食欲も戻らないし、ぶつけた左目が急にグチャグチャになっちゃってます。今日は診察をしてください。」そう依頼しました。


クリニックも構えていますが、先生の診察スタイルは、基本、往診。おそらく電話で症状を聞き取り、訪問の優先順位をつけて診察してくれているのだと思います。わずかな距離の移動にも困難を感じるようになった老犬のわんこさんにとって、往診してもらえること、待ち時間なく住み慣れた環境で診てもらえることは、不要なストレスを感じることもなく、この上なくありがたいことでした。


「今すぐは、無理なんだ。夕方にしか行けないんだけど、それでもいい?」

そう言われ、待つ間。わんこさんが起きていれば何かと世話を焼き、寝てしまえばいよいよ手持無沙汰になり、わんこさんの生活記録の記事をブログ用にしたためて、保存のつもりがどうしてだか公開してしまっていたり。心配で上の空になりそうな心を持て余しながら、過ごしました。


そしてやっと、待ちわびたチャイムが鳴りました。

わんこさんは、先生が来てもお構いなしに、身動きもせず寝たまま。そんなわんこさんを見て、先生は即座に言います。

「認知症の、末期症状。典型的な姿だな。」


それから、グチャグチャの目を覗き込み、診察。この症状は、飲食からの摂取水分量が不足したことで涙の量が減り、増えた目やにでした。

ぶつけてできた顔の擦り傷は、症状としては軽いのだそう。ひどいと「顔でも足でも、大きな穴が開いて骨が見えてきたりする」のだといいます。眼球に傷があるかどうかの検査はせず、はじめから目に傷があった時に使うのと同じ目薬の処方をしていただき。その目薬が涙のかわりになるので、上から眼軟膏を追加して目薬の蒸発を防ぎ、潤いを持続させる。

「目やには、年取った子はみんな出る症状だから。こんなのはまだ軽い方だよ、心配しすぎないこと。」

眼球が破裂したのではありませんでした。目やにさえなくなれば、目はまた元に戻る。安心できました。

そして先生は、補足の説明を続けてくれます。詳しく、長い長い説明。なので、次回に続きます。



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